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幾度となく沖縄で取材を重ね、8年にも及ぶ時間をかけて完成した本作は、「MONGOL800」の楽曲の数々に込められた知られざるメッセージを導き出し、2つの国と共に生きる若者たちの“生きた青春”を描き出す物語。
そして1か月半の期間、撮影生活を過ごし、終了すると“逆ホームシック”になってしまうほどにキャスト・スタッフ陣を魅了した“沖縄”の地に、完成した映画とともに戻った佐野さんらキャスト陣と監督。この日は「沖縄県の誕生の日」で、沖縄県が布告されてからちょうど140年の記念すべき日ということで、それぞれが沖縄への感謝の意を込めて挨拶した。
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さらには、本作のストーリーの元となった「小さな恋のうた」を日本中に響き渡らせた「MONGOL800」のメンバー、上江洌清作、高里悟が登場(儀間崇は体調不良のため欠席)。彼らは本作で銀幕デビューを果たしており、映画出演の感想やエピソードを披露した。監督からは「結構度胸のいることだと思うのですが、普段ステージで立たれてる経験があるからか、とてもリラックスして見えて自然に演じていただきました。『セリフなし』と言っておきながら現場で突然セリフを付け足したり、無茶振りにも応えていただきました(笑)」と太鼓判。
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これには上江洌さんも「緊張しかしませんでした。改めて役者さんの集中力を近くで見れたので、これから僕らも演技に生かしていきたいなと思います(笑)」と語り、続けてベテラン・世良公則と共演をした高里さんも「世良さんの自然な演技が勉強になった」と、俳優進出を匂わす(?)発言でかぶせ、笑いを誘った。
そして、半年以上のトレーニングを経て本作に挑んだキャスト陣の演技を超えた“本気のバンド演奏”に、本家本元の「MONGOL800」からは「『MONGOL800』のライブは一生自分自身では見れない、経験することは不可能、と思っていたけど、今回映画の完成をみて『モンパチのライブを自分自身が観れた』と、入り込めた瞬間がありました」と打ち明けた。
「すごく新鮮だったし、感謝したい。短い練習期間でこれだけのクオリティ。頑張ってくれたキャストの皆さんに感謝したい」とお褒めの言葉が贈られ、佐野さんら若手キャストは感無量。「めっちゃ練習してたじゃないですか」と上江洌さんに労われると、佐野さんは「僕ら自身がモンパチさんの大ファンだったので、失礼のないようにしたいなという気持ちが大きかった分、たくさん練習しました。こうしてご本人様にお褒めいただけたのは、救われたと言いますか、嬉しい気持ちでいっぱいです」と、その喜びを語った。
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そんな中、メインキャスト陣が「小さな恋のうたバンド(略称:ちい恋バンド)」としてCDデビューすることが発表されると、満席の会場からは大きな拍手が! それを受けて佐野さんは「撮影当時は思ってもみなかったのでとても驚いていますが、嬉しい!」と喜びをあらわにした。満席の場内は終始、沖縄ならではの温かい雰囲気に包まれ、フォトセッション時には客席から「小さな恋のうた」の大合唱が巻き起こるなど、胸アツなスペシャルイベントとなった。
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この「小さな恋のうたバンド」は、「MONGOL800」の名曲4曲のカバーを収録したシングル「小さな恋のうた」で5月22日(水)にメジャーデビューを果たす。
キャスト、監督コメント全文
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佐野勇斗 僕らの歌を聴いてもらえる事が嬉しい
去年の10月、11月に全編沖縄で撮影したこの作品を、いち早くお世話になった沖縄の方に観て頂き嬉しく思います。バンドとしてデビューさせていただけるとは撮影当時は思っていなかったので驚いていますが、バンドを練習していくにつれて、楽器で演奏したり、メンバーと音を合わせていくのがとても楽しいと感じました。映画が完成した後も、色々な方に僕らの歌を聴いてもらえる事を嬉しく思います!
森永悠希 沖縄を中心に日本中に届けていけたら
沖縄の記念すべき日にこうして舞台挨拶をさせていただくことができて嬉しく思います。沖縄の皆様には本当に助けていただいた作品です。沖縄を中心に日本中に届けていけたらと思うので、皆様ぜひ一緒になって盛り上げていただけたらと思います。劇中では5人で演奏することはなかったので、本作をご覧になった方は、この5人で揃った演奏が観たい、と思われる方もいらっしゃると思いますが、それが叶って、すごく嬉しいです。
山田杏奈 沖縄の皆さんと沖縄の景色、全てがあって成り立った
1か月半、沖縄で撮影をして、沖縄の皆さんと沖縄の景色、全てがあって成り立った映画です。1つでも欠けていたら今の作品にはなっていなかったので、こうして皆さまに届けられてすごく嬉しいです。メジャーデビューというものが、自分の人生に起こるとは思っていなかったので、すごくビックリしてます。今も練習させてもらっていますが、なかなか無い貴重な体験だなと思うので、大事な時間だと思って楽しんでやりたいなと思っています。
眞栄田郷敦 5ピースでできることが嬉しい
役者としてのデビューもこの作品、その上メジャーデビュー。ご縁をいただけた事を、本当にありがたいと思っています。5ピースでできることが嬉しいですし、映画とは違う声、気持ちも入っているので、新しい“5人での音楽”を届けられる事がすごく嬉しいです。
鈴木仁 音楽をやってること自体が衝撃
この仕事を始めてから音楽だけはやらないと思っていたので…音楽をやってること自体が自分には衝撃なんですが。この映画に出演できて本当によかったなと思いました。5人でバンドを組めて、メジャーデビューできることに、素直に嬉しく思ってます。
橋本光二郎監督 歌や音楽というものが世界を変えていく力がある
沖縄で生まれた「MONGOL800」の皆さんが生み出した「小さな恋のうた」をはじめとする多くの曲をお預かりする形で、映画を作るというチャレンジだったのですが、これだけの名曲なのですごいプレッシャーでした。しかしキャスト、スタッフ、沖縄の土地と、そこで参加してくださった沖縄の人たちの力、それを借りることでなんとか素晴らしい映画が完成出来たのではないかと自負しております。
(「小さな恋のうた」の)歌詞の中で「優しい歌は世界をかえる」という言葉がありますが、そういうことはあると思っていて、その「世界」は大きな世界や個人の小さな世界だったり、いろいろあると思いますが、歌や音楽というものが世界を変えていく力があると信じておりますし、映画にもその力があるのではないかと信じて魂を込めてこの映画を作りました。
『小さな恋のうた』は5月24日(金)より全国にて公開。