11の映画賞を受賞、71のノミネートを記録し、すでに今年度のアカデミー賞大本命として大注目の本作は、ワイオミングの田舎の電気工から“事実上の大統領”に上り詰め、アメリカを自在に操り、アメリカ史上最も権力を持ったチェイニー副大統領の前代未聞の裏側を描いた社会派エンターテインメント。
監督&脚本を務めるアダム・マッケイは、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』で第88回アカデミー賞 脚色賞を受賞したほか、作品賞・監督賞・助演男優賞・編集賞・脚色賞の主要5部門にノミネートされ、世界中からその手腕を認められた。また製作はプランBエンターテインメントが手掛け、代表であるブラッド本人がプロデュースした。
“アメリカ史上最強で最凶な副大統領(バイス)”チェイニー役を務めたのは、『ダークナイト』『アメリカン・ハッスル』などに出演したクリスチャン。今回マッケイ監督は「クリスチャン・ベール以外にこの役をできる人を思いつかなかったし、もし断られていたら、多分この映画を作ることはなかった」と語るほどラブコールを送っていたそう。
今作では20代~70代までを熱演。体重は約20kg激増し、髪を剃り、眉毛を脱色するなどの見た目だけでなく、演技の面でも完璧なアプローチで演じ、見事なまでのチェイニーを作り上げた。

また彼の妻役には、『魔法にかけられて』『ザ・ファイター』『メッセージ』のエイミー・アダムス、ラムズフェルド国防長官役に『リトル・ミス・サンシャイン』『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のスティーヴ・カレル、ブッシュ大統領役に『グリーンマイル』『アイアンマン2』のサム・ロックウェルら超豪華な顔ぶれとなっている。
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公開日決定と合わせて到着した海外版予告編では、チェイニーがジョージ・W・ブッシュから副大統領のポジションを依頼されるシーンからスタート。副大統領について“お飾りの仕事”と揶揄しながら、「俺はできる仕事しか引き受けない。官僚対策、軍事問題、エネルギー問題、外交政策だけだ」とチェイニー。
そしてやるのかやらないのか、ブッシュが聞くと、「うまくいきそうだ」と返す彼の顔には不敵な笑みが浮かんでいる。
『バイス』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。