『ハリー・ポッター』(ハリポタ)と同じ魔法ワールドで展開する、この『ファンタスティック・ビースト』(ファンタビ)シリーズには両者共通の登場人物たちに加え、飛び交う魔法やキーワードなどにも共通点が多々。今回は『ファンタビ』と『ハリポタ』を繋ぐ魔法の数々に注目した。
“黒い魔法使い”が手にする魔法の杖とは!?
グリンデルバルドのヴィラン(悪役)ぶりが、日本でも話題となっている今作。そのポスターなどでエディやジョニー、ジュードたちの背後に△のような印があることにお気づきだろうか? これは『ハリー・ポッターと死の秘宝』2部作にも登場した、まさしく死の秘宝のこと。秘宝は3つあり、全て集めると“死を制する者”になれるという。
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ニワトコの杖(無敵の杖)…l
魔法界史上最強の力を持つといわれる魔法の杖。『死の秘宝 PART1』の回想シーンによれば、青年のグリンデルバルド(ジェイミー・キャンベル・バウアー)が杖職人グレゴロビッチから奪い、手に入れた。
やがてこの杖を自在に操り、勢力を拡大していったグリンデルバルドは、1作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のラストでニュートによって逮捕されたものの、2作目『黒い魔法使いの誕生』で逃亡に成功。その手にはやはりニワトコの杖が握られており、クライマックスでは忠誠か、死か、どちらかを選ばせる恐ろしい青い炎の魔法をつくり出した。
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魔法の杖には、持ち主を倒した者が新たに“杖の忠誠心”を得るという特徴がある。(今後の『ファンタビ』で描かれる可能性が高い)1945年の決闘でグリンデルバルドに勝利したダンブルドアが、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で亡くなるまでニワトコの杖の所有者となった。
そしておよそ50年後、『死の秘宝 PART1』では投獄され、老いたグリンデルバルド(マイケル・バーン)をハリーの宿敵ヴォルデモートが訪ねている。「トム、来ると思っていたよ」と彼を生来の名で呼び、不敵に笑うグリンデルバルドはまるで古くからの知り合いのよう!? 杖の在りかを聞いたヴォルデモートはダンブルドアが眠る墓からニワトコの杖を奪っている。
蘇りの石(死者の魂を呼び出す)…〇
ヴォルデモートことトム・リドルの母方・ゴーント家に隠されていた指輪の中にあり、ヴォルデモートの分霊箱でもあった。ダンブルドアが『謎のプリンス』でこれを発見、破壊するも、その強力な呪いで結果的に命を失うことに。『死の秘宝』では、ハリーがダンブルドアの遺言で受け取った黄金のスニッチに隠されていた。
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透明マント(使用者の姿を見えなくする)…△
『ハリー・ポッターと賢者の石』でのハリーへのクリスマスプレゼント。贈り主はダンブルドアで、ハリーの父ジェームズ・ポッターから研究のために預かっていた。短期間だが、死の秘宝3つ全てを所有していたことがあるのはハリーとダンブルドアだけ。
死の秘宝は魔法使いの間では長らくおとぎ話として語り継がれてきたが、青年時代のグリンデルバルドとダンブルドアは実在すると信じ、“死を制する者”=最強の魔法使いとなって魔法界、そして人間界を支配するという「より大きな善のために」、3つの秘宝を探し求めた。だが、そのことがきっかけで妹アリアナを亡くしたダンブルドアは考えを改め、グリンデルバルドと決別する。
一方、ハリーたちは『死の秘宝 PART1』で友人ルーナの父ゼノフィリウス・ラブグッドから、おとぎ話「三人兄弟の物語」に記された死の秘宝について説明を受けている。ハリーはこのときに初めて、父の形見の透明マントが死の秘宝の1つだと知った。
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『ファンタビ』の時代、ニワトコの杖のみを持つグリンデルバルドは、残りの2つを血眼になって探すことになるのだろうか。
そもそも魔法の杖とはーー
魔法使いが持っている魔力は、杖を通じて発揮される。様々な木材から作られ、その芯にはドラゴンの心臓の琴線やユニコーンのたてがみなどが使われる。ハリーとヴォルデモートの杖の芯は同じ不死鳥の尾羽根を使用。杖に使用される木は魔法動物のボウトラックルが守っている。
“魔法動物学者”ニュートの杖には魔法動物の素材は使われておらず、持ち手は貝殻、そのほかはトネリコの木。両手がふさがることが多いため、杖を口にくわえることもしばしば。なお、1作目『魔法使いの旅』にはクイニー(アリソン・スドル)が杖でつくり出した“魔法の傘”による素敵なシーンが登場していたが、これはニュート役エディのアイディアだったとか。
「ヘドウィグのテーマ」で懐かしのホグワーツへ
『ファンタビ』最新作で物語の舞台の1つとなるのが、あのホグワーツ魔法魔術学校。ニュートやハリーたちが学んだイギリスの魔法使いの学校だ。
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— Fantastic Beasts (@BeastsMovieUK) 2018年11月30日
『ハリポタ』シリーズを彩った聞き覚えのある「ヘドウィグのテーマ」に乗り、山々を超えて姿を現すホグワーツ城の雄姿にときめいた人も多いのでは? 城へと続く長い長い石橋は、『死の秘宝 PART2』のホグワーツの戦いにも登場した象徴的な場所でもある。
懐かしのホグワーツでは、ダンブルドアの授業を受けるローブ姿の生徒たちの姿が! 回想では学生時代のニュートやリタも登場する。あの大広間や、魔法界の人気スポーツ・クィディッチもちらっと映り(赤いユニフォームはおそらくグリフィンドール生か)、『ハリポタ』ファンが大興奮する見どころの1つだ。
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グリンデルバルドが映る!みぞの鏡って何?
ダンブルドアといえば、『黒い魔法使いの誕生』の劇中、ホグワーツで“みぞの鏡”の前に立つシーンがある。これは『賢者の石』でもキーアイテムとなった魔法の鏡で、見る者の心の奥に秘められた強い願望(のぞみ)を映し出す。
『賢者の石』では11歳のハリーの前に亡くなった両親が映し出され、ハリーはそのとりこになってしまった。そんなハリーを老ダンブルドアが「夢にふけってはならん」と諭すのだが、何気にここはハリーとダンブルドアが初めて会話を交わしたシーン。
原作本では「先生なら何が見えますか?」というハリーの問いに、「厚手のウールの靴下を一足、手に持っておるのが見える」と答えていたダンブルドア。しかし、『黒い魔法使いの誕生』でダンブルドアの前に映し出されるのは、青年時代に「お互いに闘わない」という“血の誓い”をした自分とグリンデルバルド、そして現在のグリンデルバルドの姿だ。ダンブルドアの秘められた望みとは彼なのか。いまだ彼を想っているのだろうか…?
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そのほか、注目の魔法アイテムとしては、ニュートとジェイコブがイギリス・ドーバーからパリへと向かうポートキー(移動キー)。あらかじめ指定された時間に魔法使いを別の地点へ瞬間移動させることができるもので、バケツなど生命のない物体は何でもポートキーになる。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では冒頭、ハリーやロンの家族、上級生のセドリック・ディゴリー親子がオンボロのブーツを使って、アイルランド対ブルガリアのクィディッチ・ワールドカップ決勝戦の会場まで移動していた。
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『黒い魔法使いの誕生』では「乗り物酔いする?」とニュートがジェイコブ(ダン・フォグラー)に尋ねているが、魔法使いではないマグルのジェイコブはもちろん移動キー初体験。果たして、その“乗り心地”やいかに?
魅惑の魔法薬にも注目
『黒い魔法使いの誕生』では、ロンドンに戻ったニュートのもとに不意にジェイコブとクイニーが訪ねてくる。魔法界には厳しいルールがあり、特に当時のアメリカ魔法界は魔法使いが人間と友達になってはいけないばかりか、交際、結婚なんてもってのほか。クイニーはジェイコブとの交際をティナ(キャサリン・ウォーターストン)に反対され、けんか中だという。ティナが一緒ではないと知るとあからさまにがっかりするニュートだが、どうもジェイコブの様子が変!? クイニーはジェイコブに惚れ薬(愛の妙薬:ラブ・ポーション)を飲ませたらしい。
『謎のプリンス』には、惚れ薬の中でも世界一強力な「アモルテンシア」が登場。また、ハリー宛の惚れ薬入りチョコをうっかり(?)食べたロンが、見ず知らずの女の子に夢中になってしまったことも!
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『ハリポタ』で最もよく知られた魔法薬といえば、変身薬(ポリジュース薬)だろう。飲んだ者を一時的に別の人間に変えるこの魔法薬は、『ハリポタ』シリーズ2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に登場して以来、『炎のゴブレット』ではヴォルデモート復活を手助けするために死喰い人のバーテミウス・クラウチ・Jr.が“マッド-アイ”ムーディになりすまし、『死の秘宝 PART2』ではハーマイオニーがベラトリックス・レストレンジに。常に危険が伴う“変身”にはハラハラさせられっぱなしだった。
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『黒い魔法使いの誕生』では、なんとニュートが兄テセウス・スキャマンダーに変身! 演じたカラム・ターナーはニュートのあの特徴的な歩き方まで完コピしている。
不可能を可能に!? 便利で不思議な魔法の呪文
いわば“見習い”魔法使いだった学生のハリーたちとは違い、ニュートやティナたちは熟練した大人の魔法使い。『ファンタビ』では言葉で発しなくとも数々の呪文が飛び交い、料理や片づけ、瞬時に洋服を乾かすドライヤーのような魔法など、日常生活に密着したものもよく登場する。『ハリポタ』にも登場した印象的な呪文をピックアップしてみた。
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オブリビエイト:忘却呪文。記憶を消す、もしくは修正する
もし魔法使いが人間(マグル)に魔法を見られたなら、速やかに忘却呪文をかけなければならない。忘却呪文といえば、マグル相手ではないが『秘密の部屋』に登場したギルデロイ・ロックハートが印象深い。ロンの折れた杖を使ったため呪文が逆噴射し、自分が誰であるかも分からなくなってしまった。
『ファンタビ』シリーズの『魔法使いの旅』では魔法動物スウーピング・イーヴルの毒を薄めると、嫌な記憶を消す作用があると気づいたニュートが、サンダーバードによって忘却の雨をN.Y.一帯に降らせた。ただ、ニュートたちとの冒険に嫌な記憶などなかったジェイコブには、あまり効果はなかったらしい。
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リディクラス:まね妖怪(ボガート)退治
まね妖怪とは箪笥や食器棚に生息し、目撃した人の一番恐れるものに一瞬で姿を変えるが、この呪文で何か別の“可笑しなもの”に変化させることができる。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』に登場した、ネビルがスネイプ先生を“おばあちゃんの格好”に変えてしまうシーンは『ハリポタ』シリーズ屈指の名場面の1つ。
ちなみに、ハリーにとって最も恐ろしいのはディメンター(吸魂鬼)、ロンは巨大グモ。『黒い魔法使いの誕生』では若きダンブルドア先生のもと、10代のニュートがまね妖怪に対峙するが、彼が恐れているのは事務仕事で、これにはさすがのダンブルドア先生も面食らった様子。さらに、リタの“恐ろしいもの”は物語のキーポイントとなっていく。
アクシオ:物体を引き寄せる
『炎のゴブレット』で窮地のハリーが魔法の箒を呼び寄せたり、優勝杯を呼び寄せたりするのにひと役買った。『ファンタビ』でニュートがよく呼び寄せるのは、キラキラと光る物が大好きでどこに行ってしまうか分からない魔法動物のニフラーだ。
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コンファンド:相手を錯乱させる
呪文をかけられた相手は錯乱し、重要な情報を忘れたり、感化されやすくなったりする。しゃっくりが止まらなくなったりすることも。『謎のプリンス』ではグリフィンドールのクィディッチのキーパー選抜時、ロンが勝ち残れるようハーマイオニ―がコーマック・マクラーゲンに使用。
ステューピファイ:相手を麻痺・失神させる
『ハリポタ』でもハリーたちが死喰い人相手に果敢に繰り出していた呪文。『ファンタビ』ではリタ(ゾーイ・クラヴィッツ)がとある魔法動物に使用するが、裏目に出てしまう。
ルーモス:灯りを灯す
杖の先に灯りをつくり出す便利な呪文。『アズカバンの囚人』ではハリーがベッドに隠れて「ルーモス・マキシマ」で呪文の本を読んでいた。
レジリメンス:開心術。相手の考えや感情、記憶を読み取る
この能力を持つ魔法使いや魔女を指す言葉でもあり、クイニーは生まれつきの開心術士。だからこそ、ジェイコブの表裏のない誠実さにすぐさま恋に落ちた。また、「お互いはみ出し者だった」ニュートとリタとの関係も見抜いてしまい、ニュートを困惑させたことも。おそらく開心術士であるために何かと生きづらさを抱えてきたクイニーを、姉のティナが見守ってきたに違いない。
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逆に、相手に心を読み取らせないのが閉心術で、これに長けていたのがスネイプ先生だ。だからこそ『ハリポタ』ではダンブルドアとヴォルデモートの間で二重スパイができたのだろう。
フィニート:呪文を終わらせる
フィニート・インカンターテムともいう。『謎のプリンス』ではルーナが、ドラコ・マルフォイに石化(ペトリフィカス・トタルス)されたハリーを「フィニート」で助けたことがある。
『黒い魔法使いの誕生』では、グリンデルバルドがニワトコの杖から繰り出した強力な魔法を、ダンブルドアの旧友ニコラス・フラメル(およそ600歳)が指揮を執り、ニュート&テセウスのスキャマンダー兄弟、ティナらが力を合わせて止めようとした。
Introducing: The Scamander Brothers. #WandsReady #FantasticBeasts pic.twitter.com/VyIAZD6SDX
— Fantastic Beasts (@FantasticBeasts) 2018年3月14日
なお、『ハリポタ』『ファンタビ』を通じて、緑の閃光による死の呪文(アバダ ケダブラ)は、何度も何度も登場してきた。この呪文を受けて生き残ったのはハリーのみ。グリンデルバルドの場合は自ら手を下さず、部下に死の呪文を放たせている。
クリーデンスを追う謎の人物の“破れぬ誓い”
今回の『ファンタビ』で初登場する魔法使いに、アフリカ・セネガルの純血の魔法使いユスフ・カーマ(ウィリアム・ナディラム)がいる。クリーデンス(エズラ・ミラー)の身を案じてパリに探しに来たティナが出会う人物だが、ユスフの手には破れぬ誓いの後が。どうやら、ある理由からクリーデンスの命を狙っているらしい。
\ユスフ・カーマ/
— 『ファンタスティック・ビースト』公式 (@fantabi_jp) 2018年11月30日
純血である彼の一族では、最後の男性の魔法使いとなる#クリーデンス を追ってパリにいるのだが#ファンタビ pic.twitter.com/ChUAIljVdo
破れぬ誓いとは魔法使い同士が交わす誓約で、どちらかが誓いを破ると双方が死んでしまう。『謎のプリンス』ではヴォルデモートから危険な命令を受けた“ドラコを手助けする”という誓いを、彼の母ナルシッサとスネイプ先生が交わし、ベラトリックス・レストレンジが証人となった。
かつてダンブルドアとグリンデルバルドが交わした「お互いに闘わない」という血の誓いも、同様に強力な誓約があることは確か。この誓いがあるため、ダンブルドアは教え子の中からニュートを選んだが、果たしてグリンデルバルドが選んだのは…?
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魔法ワールドには、ほかにも不思議な魔法生物が
逮捕されたグリンデルバルドを輸送するために使われたのは、セストラルだ。黒毛で、骨張ったコウモリのような翼とドラゴンのようなしっぽを持ち、死を目にしたことのある人間にだけ見える魔法動物。『ハリポタ』では『不死鳥の騎士団』に初登場、セドリックの死を間近で見たハリーと母親の死に直面したルーナにだけ姿が見えていた。
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また、クリーデンスが身を潜めていた魔法サーカスや魔法省では、屋敷しもべ妖精が働く様子も。彼らは杖を必要としない独特の魔法で姿現しや武装解除を使い、物体を空中に浮遊させることができる。屋敷しもべ妖精といえば、何と言ってもドビー。『秘密の部屋』では大騒動を起こすが、ハリーの機転で仕えていたマルフォイ家から開放され、自由に。「ハリー・ポッターは大切な友人」と語ったドビーの最期は、涙なしには見られない(『死の秘宝 PART1』)。
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英・米・仏、三者三様の魔法省が登場!
魔法省とは魔法界のいわば政府機関で、世界各国に設置されている。魔法使いたちが安全、平穏に生活していけるよう魔法界の秩序・治安の維持、魔法族の保護などが主な仕事。そのトップが魔法大臣。『黒い魔法使いの誕生』では3つの国の魔法省が楽しめる。なお、各国の代表者が集まった国際魔法使い連盟も存在する。マグルの世界でいう国際連合のような組織だ。
『ハリポタ』でもお馴染み、イギリス魔法省があるのはロンドン。魔法法執行部、神秘部、魔法生物規制管理部などの部門に分かれている。フクロウが飛び交い、整然と並んだ窓の中で様々な魔法使いたちが仕事をする中、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のN.Y.の一件でニュートは呼び出しをくらっている。「幻の動物とその生息地」がベストセラーとなり、すっかり有名人となったが、魔法省にとって彼は“監視”が必要な存在なのだ。
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ニュートの兄テセウスは魔法法執行部で闇の魔法使いを取り締まる闇祓い(オーラー)、そしてニュートの元恋人であり、現在はテセウスと婚約しているリタは魔法法執行部・部長トラバースのアシスタントとして共に魔法省で働いている。
また、N.Y.にあるアメリカ合衆国魔法議会(通称アメリカ魔法省)はマクーザ(MACUSA)と呼ばれる。グリンデルバルドを収監していたが、看守を3回も変えなければならないほど、その口の巧さに困り果てていたことをピッカリー議長が明かしている。『魔法使いの旅』の活躍で闇祓いに復帰したティナや妹のクイニーが働いている。
さらに今回は、パリにあるフランス魔法省が初登場。イギリスの公衆電話やアメリカの高層ビルの入口とはまた趣が異なり、広場にある木の根が幻想的に絡まっていき、入口が現れる。地下にありながら、魔法動物も描かれたガラス張りのドーム型天井など、自然モチーフや曲線美が特徴のアールヌーボー調でまとめられた様式美が目を引く。
また、『ハリポタ』でお馴染みのダイアゴン横丁を彷彿とさせる魔法使いたちの娯楽街への入口が、優美な女性の銅像の下というのも芸術の都・パリらしい。
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最後に、もう1つ忘れてはならないのが、グリンデルバルドの拠点らしきオーストリアにあるヌルメンガード城。ここは後に、ダンブルドアに敗れたグリンデルバルドが投獄される場所だ。『黒い魔法使いの誕生』のラスト、この場所で明かされる『ハリポタ』シリーズが一気に覆る衝撃の事実に刮目してほしい。