■ストーリー
あまりにも突然に訪れた長男・浩一の死。ショックのあまり記憶を失った母のため、遺された父と長女は一世一代の嘘をつく。ひきこもりだった浩一は、扉を開けて家を離れ、世界に飛び出したのだと――。
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■実力派俳優陣が出演
本作は、突然訪れた長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生を、ユーモアをまじえつつ温かく描いた感動作。橋口亮輔監督(『恋人たち』)、石井裕也監督(『舟を編む』)、大森立嗣監督(『セトウツミ』)ら、数多くの作品で助監督を務めた野尻克己が、劇場映画監督デビューを果たす。
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キャストには、鈴木家の家長である父・幸男役に岸部一徳、母・悠子役に原日出子。ひきこもりの長男・浩一役に加瀬亮、長女・富美役にはワークショップを経て400名もの応募者から選ばれ、瀬々敬久監督作『菊とギロチン』でもヒロインを務めた注目の新星・木竜麻生が演じる。
そのほか、岸本加世子、大森南朋ら演技派が、個性的なキャラクターの親族を好演している。
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■家族写真なのに何か… 本ビジュアル解禁
そして今回公開されたのは、鈴木家4人が家の前で並ぶ家族写真を使用した本ビジュアル。母は笑みを浮かべているが、そのほかは微妙な表情で、長男は家族と少し離れた位置に…。「嘘も方便。」のコピー相まって、物々しい雰囲気が際立つビジュアルとなっている。
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■名監督らも絶賛
さらに、いち早く本作を観賞した野尻監督の師匠らから絶賛のコメントが到着。
橋口亮輔監督「胸を掴まれる」
映画には、作る者に根拠がある作品と、ない作品がある。
根拠がある作品は強い。どうしても伝えたい何かがあるということだ。
この作品にも、胸を掴まれる瞬間が何度もある。物語に引きずり込まれてしまう感覚。
これは、映画を観る喜びなのだ。
大森立嗣監督「完璧」
嫉妬するほどおもしろかった! 家族を見つめる視線は優しくて厳しい。完璧だった。
横浜聡子監督「やっぱり家族の映画」
昔、ロケハン中の車内で、当時助監督だった野尻さんが突然ご自分の家族についてぽつりと話し始めた。
衝撃で私は言葉が出ず、車中は静まり返った。
あれから十年経ち、野尻さんは映画を撮った。
それはやっぱり家族の映画だった。
ひとつの作品を生むまで何年もかけること。
本当に撮りたいもの、やりたいことがしっかりとあること。
悲しみに笑いという光を照らすクレバーさと強さ。
それらの全てが、成熟した新人監督・野尻克己の唯一無二の作家性なのだ。
『鈴木家の嘘』は11月16日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。