APSAに続いて行われるAFA(Asian Film Award)にキキさんと僕はともに関わることになるので、これらふたつの映画賞について語ったり、アジア映画全般について情報交換をしたりする。キキさんは何度も来日しており、共通の知り合いがヤマほどいるし、お互いとても近接した仕事をしてきたはずなのに、今まで交流が無かったのが不思議だ。
ランチタイムやコーヒー休憩で話題になったのが、ここ数日に見た東アジア映画における日本の描かれ方について。今回の審査対象作品の中では、『Our Time Will Come』が香港の対日抗戦に参加した実在の女性の姿を描き、韓国の『I Can Speak』は従軍慰安婦を題材としてストレートに日本の残虐行為を告発する内容だ。僕が居心地の悪い思いをしなかったかと言えばウソになるけれども、国際社会で働くということはこういう経験をするということだ。