アカデミー賞やカンヌ映画祭がどうしても欧米偏重になる中で、アジア映画にも権威のある賞を設けようという試みは各地で行われています。香港のAsian Film Award(AFA)も存在感をアピールすべく頑張っています。AFAにも僕は少し関わっていますが、APSAにしてもAFAにしても日本における認知度はまだ高いとは言えないため、微力ながらこれらの賞について伝えていけたらと思います。
【作品賞】 ・『Angels Wear White』(中国/ヴィヴィアン・チュイ監督/2017年ベネチアコンペ) ・『A Gentle Creature』(ロシア/セルゲイ・ロズニツァ監督/2017年カンヌコンペ) ・『A Man of Integrity』(イラン/モハマド・ラスーロフ監督/2017年カンヌ「ある視点」) ・『Foxtrot』(イスラエル/サミュエル・マオズ監督/2017年ベネチアコンペ) ・『スウィート・カントリー』(オーストラリア/ウォーリック・ソーントン監督/2017年ベネチアコンペ)
【監督賞】 ・『Scary Mother』(ジョージア/アナ・ウルシャズデ監督/2017年ロカルノ映画祭) ・『Loveless』(ロシア/アンドレイ・ズビャギンツェフ監督/2017年カンヌコンペ) ・『三度目の殺人』(日本/是枝裕和監督/2017年ベネチアコンペ) ・『Marlina the Murder in Four Acts』(インドシア/モーリー・スーリア監督/2017年カンヌ「監督週間)) ・『セクシー・ドゥルガ』(インド/サナル・クマール・シャシダラン監督/2017年ロッテルダム)
【撮影賞】 ・『Ghost in the Mountains』(中国/ヤン・ヘン監督/2017年ベルリン「パノラマ」) ・『Scary Mother』(ジョージア/アナ・ウルシャズデ監督/2017年ロカルノ映画祭) ・『Lady of the Lake』(インド/ハオバム・パバン・クマール監督/2016年プサン映画祭) ・『The Bottomless Bag』(ロシア/ルスタム・カムダモフ監督/2017年モスクワ映画祭) ・『スウィート・カントリー』(オーストラリア/ウォーリック・ソーントン監督/2017年ベネチアコンペ)
【女優賞】 ・『Emma'マザー』(インドネシア/リリ・リザ監督/2016年プサン映画祭) ・『Clair Obscur』(トルコ/イエシム・ウスタオール監督/2016年ハイファ映画祭) ・『I Can Speak』(韓国/キム・ヒョンソク監督/2017年9月韓国公開) ・『Scary Mother』(ジョージア/アナ・ウルシャズデ監督/2017年ロカルノ映画祭) ・『Our Time Will Come』(香港/アン・ホイ監督/2017年上海映画祭コンペ)
【男優賞】 ・『三度目の殺人』(日本/是枝裕和監督/2017年ベネチアコンペ) ・『Wajib (Duty)』(パレスチナ/アンヌマリー・ジャシール監督/2017年ロカルノ映画祭) ・『No Date, No Signature』(イラン/ヴァヒド・ジリルヴァンド監督/2017年ファジル映画祭) ・『ダイ・ビューティフル』(フィリピン/ジュン・ロブレス・ラナ監督/2016年東京国際映画祭) ・『Newton』(インド/アミト・マスルカーアル監督/2017年香港映画祭)
ホテルから車で10分ほど行ったところにGriffith Film Schoolという映画学校があり、その建物内に立派な試写室がある(試写室どころか、セットが組めるスタジオもあるし、かなりの規模の映画学校だ)。まず審査員全員でミーティングをして、色々な方針を確認しあう。審査員長のジルさんもとても気さくな方で、審査員チームを巧みに仕切ってくれる。