■『メアリと魔女の花』

主人公メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”だった。一夜限りの不思議な力を手にいれたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府“エンドア大学”への入学を許可されるが、メアリがついたたった1つの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく――。
スタジオジブリを退社後、米林監督が初めて手掛けたのが本作。『思い出のマーニー』の主人公・杏奈とは違い、主人公・メアリの活動的で天真爛漫な姿が描かれる。メアリは偶然手にした不思議な力を失ったとき、それにどう立ち向かうのか? 大人も思わず童心に返るような、純粋で心に響く冒険ファンタジー。メアリの声を務めた杉咲花の生き生きとした演技にも注目してみて。
『メアリと魔女の花』は7月8日(土)より全国東宝系にて公開。
■『ジョン・ウィック:チャプター2』

伝説の殺し屋ジョン・ウィックが繰り広げた壮絶な復讐劇から5日後――。彼の元にイタリアン・マフィアのサンティーノが姉殺しの依頼にやってくる。しかし平穏な隠居生活を望むジョンは彼の依頼を一蹴、サンティーノの怒りを買い、想い出の詰まった家をバズーカで破壊されてしまう。愛犬とともに一命をとりとめたジョンはサンティーノへ復讐を開始するが、サンティーノに7億円の懸賞金を懸けられ、全世界の殺し屋に命を狙われることになる。
ニューヨークからローマなどを舞台に、キアヌ・リーブスの“伝説の殺し屋”に相応しい、柔術やガンアクションなどを駆使したアクションシーンや、ルビー・ローズらが演じる世界中の殺し屋たちとの死闘など、前作よりもスケールアップしてカムバックした本作! 『マトリックス』シリーズでも共演した盟友ローレンス・フィッシュバーンも登場し、個性派キャストたちも見逃せない。
『ジョン・ウィック:チャプター2』は7月7日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。
■『ボンジュール、アン』

アンは人生の岐路に立っている。長年連れ添った映画プロデューサーの夫は、成功を収めているが妻には無頓着。ある日、夫の仕事仲間とともに、カンヌからパリへ車で向かうことになる。ただの7時間のドライブのはずが、美しい景色、おいしい食事とワイン、ユーモアと機知に富んだ新たな発見の旅となり始める。
人生の岐路に立つ女性が、思いがけない旅で“忘れていた自分”と出会うまでを描き、新たな一歩を踏み出す勇気と元気をくれる物語。本作のメガホンを取るのは、80歳にして本作で長編劇映画監督デビューを果たしたエレノア・コッポラ。長年、巨匠フランシス・F・コッポラを妻として支えてきたエレノアの人生観も感じ取れる本作は、心のゆとりや、人生を楽しむ素晴らしさを改めて教えてくれる、清々しい作品。
『ボンジュール、アン』は7月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。