ヘンリー王子はいまや単独でカリブ海諸国へのロイヤルツアーをこなし、エイズ撲滅やメンタルヘルス向上運動に献身的に携わり、イギリス王室のメンバーとして欠かせない存在だ。しかし、現在32歳の彼は、やはり若い頃はさまざまな葛藤と闘っていたという。12歳で母ダイアナ元妃を亡くし、パーティーに明け暮れたような時代もあったヘンリー王子。「王室から抜けたいと思ったこともあった」と思い悩んだ過去を「The Daily Mail」誌に打ち明けている。2005年から約10年に渡って陸軍に身を置いたことが、自身の気持ちを変えたそうだ。「人生で最高の“逃亡生活”だったよ。達成感があったんだよね」とヘンリー王子は軍隊生活を振り返る。「まったく違うバックグラウンドを持った人たちのことも、深く理解することができたんだ。それに、ぼくがチームの一員であるという実感もね。“王子”じゃなくて、ただの“ハリー”(ヘンリー王子の愛称)でいることができた」。陸軍を除隊後、ヘンリー王子は自分の時間、労力、影響力を他人に捧げることを決意。「(僕ら王室メンバーは)ただのセレブリティになろうだなんて思っていない。自分たちの立場を良いことにうまく使っていきたいんだ」と意欲を語っている。