8時半からコンペのフランス映画で『120 Beats Per Minute』。90年代初頭のパリを舞台に、エイズ撲滅運動に奔走する若い活動家たちの物語。青年たちが議論を交わす冒頭は良いのだけど、ディテールに時間を割き過ぎたのかどうか、後半に失速してしまう。2時間20分はいかにも長い。デプレシャンですら新作を2時間以内に(無理やり)収めたというのに、脚本家出身の監督は尺が長くなりがちと思ってしまうのは偏見だろうか…。
続いて11時半から「ある視点」部門の(カンヌ映画祭としては2年振りとなる)中国映画『Walking Past the Future』。リー・ルイジン監督は東京国際映画祭と縁のある監督で、とても楽しみにしていた1本。都会に対するゆるやかな批判と地方への郷愁を含むラブ・ストーリー。良い部分はあるし、監督の才能に疑いはないのだけれど、これまた少しばかり長すぎた。編集次第でもっと良くなったと思わされる…。