創業6年目を迎えた映画製作・配給会社キノフィルムズの「2017-18ラインナップ発表会」が3月9日(木)、都内で行われ、洋邦合わせて24タイトル(うち3本の邦画が後日発表)が明らかになった。ラインナップ発表会には『エルネスト』(10月公開)のメガホンをとる阪本順治監督、『パディントン2(原題)』(2018年公開)を手がけるプロデューサーのデヴィッド・ヘイマン氏が出席し、興行・報道関係者に作品をアピールした。俳優のオダギリジョーがキューバ革命の英雄チェ・ゲバラのゲリラ部隊に参加した日系人フレディ・前村を演じる『エルネスト』。阪本監督は「誰が観るんですかねえ…。でも、そういうときこそ勝ってきたので、今回も自信があります」と不敵な笑み。昨年9月にキューバでのロケを敢行し「最初は多少ギクシャクするんですけど、すぐに協力体制ができあがった。ラテンの人たちは朝集合すると、まずハグやキスをするんですよ」と明かした。また、「映画は芸術であり商品。ただ消耗品にだけはなりたくない」と思いを語り、「さらなる大ヒットのために、題名変えようかな」と爆弾発言。壇上に驚く同社代表取締役社長の武部由実子氏を驚かせつつ、「例えば、『君の名はエルネスト』とか『シン・ゲバラ』とか。『エ・エ・エルネスト』でもいいかな」と笑いを誘っていた。一方、前作『パディントン』が世界的な大ヒットを記録し、『ハリー・ポッター』シリーズの製作者としても知られるヘイマン氏は、宝の地図が隠された絵本争奪戦を描く新作について、「暖かなハートとユーモアはそのままに、より冒険アクションの要素が強くなっている」と説明。イギリスを代表する人気俳優のヒュー・グラントが新たに参戦しており、「彼にしかオファーしていなかったから、出演を快諾してもらい本当にうれしかった」と話していた。■キノフィルムズ2017-18ラインナップ『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(3月31日(金)公開)『光』(5月27日(土)公開)『武曲 MUKOKU』(6月公開)『パトリオット・デイ』(6月9日(金)公開)『ハクソー・リッジ』(6月24日(土)公開)『Terminator 2: Judgmant Day 3D』(原題)(8月公開)『Ballerina』(原題)(8月公開)『HEIDI』(原題)(今夏公開)『エルネスト』(10月公開)『二度めの夏、二度と会えない君』(今秋公開)『Eternity』(原題)(今秋公開)『Their Finest』(原題)(今秋公開)『Miss Sloane』(原題)(今秋公開)『Sleepless』(原題)(今秋公開)『The Midwife』(原題)(今冬公開)『Heartstrings』(原題)(今冬公開)『パディントン2(原題)』(2018年1月公開)『Final Portrait』(原題)(2018年春公開)『My Blind Date With Life』(英題)(2018年公開)『The Mercy』(原題)(2018年公開)『Valerian and the City of a Thousand Planets』(原題)(2018年公開)