先日ハンブルクで開催されたドイツの「第52回ゴールデンカメラ賞」授賞式。その年の国内外の映画やテレビ、音楽などの優れた人物や作品を表彰する式であり、今年はインターナショナル部門で最優秀女優賞を受賞したニコール・キッドマン、最優秀男優賞のコリン・ファレルなどが出席していた。最優秀作品賞には『ラ・ラ・ランド』が選ばれ、プレゼンターが「本日、監督が来ることができなかったため、ある人が代理で受け取ることを快諾してくれました。彼をここに迎えられてうれしいです。だって、この映画の成功は彼のおかげでもありますからね」と受け取り手について説明。こうやって聞いてみれば、もちろん主演のあの人が来ているのだと期待するだろう。さらに「ハリウッドで最もホット、世界に一人しかいないライアン・ゴズリングです!」という紹介の声で会場は大いに盛り上がり、ライアンが登場したのだが…。それはニセモノのライアンであった。顔つきはほんの少し似ているかもしれない。しかし、ライアンより身体がぽっちゃり目だ。ドイツ語なまりの英語で受賞スピーチを読み上げる中、ニコールはクスクス笑っていたものの、コリンはムッツリ顔を見せていた。「People」誌によると、さっさと切り上げて帰って行ったライアンもどきは実はミュンヘンのシェフ。ドイツの有名コメディアンが企画した悪ふざけだったが、授賞式側はライアンもどきが舞台に登場するまで本物のライアンが来ているものだと信じ切っていたという。