■『ラ・ラ・ランド』

夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは、女優を目指すも、オーディションは落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店であるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセバスチャン。いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて2人は恋に落ち、互いの夢を応援し合うように。しかし、セバスチャンが店の資金作りのために加入したバンドが成功したことから、2人はすれ違い始める…。
第89回アカデミー賞で『イヴの総て』『タイタニック』と並ぶ13部門14ノミネーションを獲得した大注目の本作がついに今週公開! 前作『セッション』で第87回アカデミー賞(R)を獲得したデイミアン・チャゼル監督待望の最新作。主演の『ブルーバレンタイン』『ドライヴ』のライアン・ゴズリングと『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエマ・ストーンが、L.A.を舞台に“クラシカルな雰囲気”を織り交ぜた歌やダンスを惜しげもなく披露。名作『雨に唄えば』や『パリの恋人』を意識したシーンも幻想的に散りばめられ、まさに“心躍る”本作となっている。
『ラ・ラ・ランド』は2月24日(金)より全国にて公開。
■『素晴らしきかな、人生』

N.Y.の広告代理店で成功を収めていたハワード。だが、彼は最愛の人を失い深い喪失感に見舞われ、プライベートも仕事もやる気なし。同僚たちもそんなハワードと会社を心配していた。そんなある日、ハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優が突然現れる。不可思議な言動をハワードに投げかける年代も性別も異なる3人。しかし、その出会いによってハワードに徐々に変化が…。
本作で監督を務めたのは『プラダを着た悪魔』('06)で恋に仕事に奮闘しながら、人生で1番大切なことの見つけ方を描き、世界中の女性を夢中にさせたデヴィッド・フランケル。そんな監督のもとに、アカデミー賞(R)常連のウィル・スミス、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら豪華キャストが集結した。心揺さぶる物語を鮮やかに彩るのは、新作からヴィンテージまでを網羅した華麗なるファッション。また、最先端のカルチャーシーンが集う街N.Y.でロケを敢行し、さまざまなN.Y.のトレンドを捉えた撮影を実現。全ての大人たちに人生の試練から再び前に歩み出す力を与えてくれるような、あたたかい希望を届けてくれる作品。
『素晴らしきかな、人生』は2月25日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。
■『彼らが本気で編むときは、』

小学生のトモは母と2人暮らし。ある日、母が男を追って姿を消してしまう。ひとりきりになったトモは、叔父であるマキオの家に向かう。ただ、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。リンコの美味しい手料理や母親が決して与えてくれなかった家庭のぬくもりとトモへの愛情に、最初は戸惑うトモだったが、リンコの優しさに閉ざした心を少しずつ開いていく。特別な日々を過ごす中で、トモは「本当の幸せ」を知るようになる。嬉しいことや、悲しいこと、それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは…。
映画『かもめ食堂』('05)で一躍脚光を浴びた荻上直子監督。出産・育児を経て5年ぶりに発表した本作は、第67回ベルリン国際映画祭でLGBTをテーマにした作品に与えられる「テディ審査員特別賞」を日本映画として初めて受賞! トランスジェンダーを1つのテーマにしながら、さまざまな「家族」の関係性を提示している本作。生田斗真と桐谷健太が本作でカップル役を演じ、特に生田さんは「自分の内側から母性があふれ出た」というほど女性役を熱演。また、子どもの目線から見たリンコや編み物を通して深まる3人の絆、劇中に登場するおいしそうなご飯の数々など荻上監督でしか描けない繊細で鮮やかな世界観も本作の魅力だ。
『彼らが本気で編むときは、』は2月25日(土)より全国にて公開。