エマニュエル・リヴァが89歳でこの世を去った。『愛、アムール』で2013年にアカデミー賞にノミネートされたエマニュエルが27日(現地時間)、フランスのパリで長年に渡るがんとの闘病生活の末に亡くなったという。高齢カップルの恋愛物語を描いた『愛、アムール』で英国アカデミー賞とセザール賞を獲得したエマニュエルの訃報を受け、セザール賞主催団体は追悼のメッセージを発表している。「2013年にシャトレ座のステージでエマニュエルがセザール賞主演女優賞を受け取る姿を見た、あの喜びは一生私たちの心に残り続けるでしょう。素晴らしく気品のある女優の1人が私たちのもとを去ってしまいました」セザール賞主演女優賞を獲得した際、エマニュエルは「大きな情熱を持ってこの映画の仕事をしました。この時点で私たちのとても近くにある『好奇心に溢れる』このテーマを演じることができて私はとても幸運です。今回セザール賞を受賞したのは初めてですので、みなさんにとても感謝しています」と語っていた。エマニュエルの死を受けて、フランスのフランソワ・オランド大統領はエマニュエルの文化への貢献を称え、「フランスの映画界に深い軌跡を残し、演じた全ての役柄で素晴らしい感情を生み出した人物」と賞賛している。アイスランドで昨年に撮影が行われ、現在編集作業が行われている新作映画『Alma』(原題)がエマニュエルにとって最後の出演作品となる。エマニュエルには結婚歴がなく、子どもを持つこともなかった。(C) BANG Media International