グザヴィエ・ドランもまたモントリオール出身。6歳のころから子役として映画やTVドラマに出演していたが、19歳で完成させた監督デビュー作『マイ・マザー』が、第62回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品されるなど世界に衝撃を与え、その後も話題作を次々に発表。『Mommy/マミー』(’14)は第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、ジャン=リュック・ゴダール監督の『さらば、愛の言葉よ』とともに審査員賞に輝いた。監督6作目『The Death and Life of John F. Donovan』(原題)でキット・ハリントン、ジェシカ・チャステイン、ナタリー・ポートマンらと初の英語作品に挑戦。また、俳優としても自身の作品ほか、『エレファント・ソング』『神のゆらぎ』などにも出演する。
1967年、ケベック州トロワ・リビエール出身。数本の短編映画を制作した後、『Un 32 Aout Sur Terre(英題:32nd Day of August on Earth)』(’98)で長編監督デビューを果たす。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『灼熱の魂』(’10)で国際的に注目を集め、2013年には米国進出作『プリズナーズ』と『複製された男』の2本のスリラーを発表し、カナダの俊英として高い評価を得る。麻薬戦争を題材にしたクライムアクション『ボーダーライン』を経て、傑作SFの続編『ブレードランナー 2049』でもメガホンを取る。