スウェーデンで記録的な大ヒットとなった、孤独な頑固じいさんが主人公の映画『幸せなひとりぼっち』。このほど、本作に登場する、野良の美猫とおじいさんの出会いの本編映像と場面写真がシネマカフェに到着した。愛する妻の死をきっかけに、寂しさと悲しみにくれるオーヴェ、59歳。ある日、彼の日常は隣に引っ越してきた賑やかなパルヴァネ一家により一変する。車のバック駐車、ハシゴのレンタル、病院への送迎、娘たちの子守…。ことあるごとに彼は、一家の出来事に巻き込まれ、ケンカが絶えない毎日。だが、その隣人はいつしかかけがえのない友人となり、凍てついた彼の心をゆっくりと溶かしてゆく…。250万部の大ベストセラー小説を映画化し、スウェーデンのアカデミー賞といわれるゴールデン・ビートル賞で主演男優賞(ロルフ・ラスゴード)と観客賞をW受賞した本作。不器用ながらも全力で人を愛す、頑固な偏屈じいさんは本国で誰もに愛される存在となった。そんな本作には、愛すべき“美人な野良猫”も登場する。ある日、ひょんなことから主人公のオーヴェに飼われることになる青い目をした美猫。そのボディはまるで動くマシュマロのようにもふもふ、ふわふわ! そのもふもふ具合や凛々しさから、種類はノルウェージャンフォレスト・キャットという、ノルウェー原産の長毛種とみられる。日本でも、専門の猫カフェが存在するほどの人気種だ。実は劇中の美猫は、2匹の女優猫、マジックとオーランドが演じ分けている。見た目はとてもそっくりだが、マジックは活発的で、オーランドはいつも眠っているのだとか。本作の監督ハンネス・ホルムは、美人な女優猫たちについて「この映画の原作となった小説のファンは、猫のファンでもある」と語り、影の役者でありながら本作のキーポイントにもなっていることを強調する。2012年に映画『アーティスト』にて、第1回犬版アカデミー賞「ゴールデン・カラー賞」を受賞したジャック・ラッセル・テリアのアギーのように、もしも“猫アカデミー賞”があれば、彼女たちが受賞してもおかしくない“名演技”。頑固じいさんに寄り添う “居候”の美人猫にも、ぜひ注目してみて。『幸せなひとりぼっち』は12月17日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。