9月25日、テレビアニメ『orange』の最終回スペシャルが放送された。その番組内において、本作のアニメ映画化が明らかになった。タイトルは『orange -未来-』で、11月28日より2週間限定で全国公開される。原作者・高野苺による描き下ろし新作エピソードも盛り込まれ、ファンの期待が高まる内容となっている。『orange -未来-』は主人公・高宮菜穂に想いを寄せながらも、彼女の恋愛を応援し続ける友人・須和弘人の視点から語られる劇場版である。描き下ろしエピソードや最終回後の物語も描かれており、原作ファン注目の映画に仕上がりそうだ。キービジュアルには本作の舞台・長野県松本市に実在する「あがたの森公園」が登場。ベンチに腰掛ける菜穂と成瀬翔、そして二人を見守る須和の3人の関係性が表現されている。キャッチコピーは「あの日から、この未来を二人に見せたかった――」と須和のストレートな願いを表わしたものになった。本作の主題歌はコブクロ「未来」に決定。劇場版のサブタイトルは主題歌から着想を得たものであり、実写映画、テレビアニメに引き続き、切ない世界観を彩っていくことになった。高野苺とコブクロのコメントからも、『orange』と主題歌の強い結びつきを感じ取ることができる。特報映像では、手紙の入ったビンが海に漂うシーンなど、これまでの『orange』にはない場面も登場している。スタッフは監督に「STEINS;GATE」の浜崎博嗣、チーフディレクターに中山奈緒美、脚本に柿原優子、キャラクターデザインに結城信輝とテレビアニメ版のメンバーが続投。新たな物語を紡ぐことになった。10月14日からは劇場前売券とムビチケの発売も決定。特典などの詳細は後日発表される。『orange -未来-』11月18日(金)より2週間限定全国公開[スタッフ]監督: 浜崎博嗣チーフディレクター: 中山奈緒美脚本: 柿原優子キャラクターデザイン: 結城信輝音響監督: 長崎行男音楽: 堤 博明主題歌: コブクロ「未来」(ワーナーミュージック・ジャパン)アニメーション制作: テレコム・アニメーションフィルム制作: トムス・エンタテインメント配給: 東宝映像事業部[コメント]高野苺(原作者)TVアニメが終わってしまう寂しさから、またこうして映画でもう一話観られることがとても嬉しいです。今回描き下ろしたこのお話は、元々連載第1話の時に考えていた最終話のエピソードでしたが、須和目線で描きたかったので、最終話では描かずにしまっていたものでした。この話は26歳の須和達が見れなかった未来で、手紙が届いた菜穂達の未来は、26歳の須和にとっても新しい未来であること、そして主題歌「未来」を聴きながら描いていたのですが、歌詞が、翔と菜穂を見守る須和の姿と重なり、すごくぴったりだと改めて思い、サブタイトルは「未来」しかないと思いました。それぞれが、好きな人を大切にしてできあがった「未来」を観てください。映画、楽しみです!コブクロ(主題歌)「orange」という作品に出逢い「未来」という楽曲が出来て、はや一年が経ちました。そして今、新たな「orange」のその先に、新たな物語の枝葉が生まれようとしています。映画のサブタイトルに「未来」という言葉が入り、作品と楽曲がまた強く結ばれました。「orange」の主人公は、登場人物全員だと思います。誰の目線からも見えている、切なくとも、優しい世界が「orange」の魅力です。最後には、映画を見たその人自身が、物語の「主人公」になれるよう楽曲「未来」で、映画を彩れたらと思います。上映を楽しみにしています。(c)高野苺・双葉社/orange製作委員会