『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督が、80年代のアイルランド・ダブリンを舞台に描く青春音楽エンターテイメント『シング・ストリート 未来へのうた』。7月9日(土)に迫った日本公開を前に、劇中で少年たちが結成するバンド「シング・ストリート」の初ライブシーンの映像が到着した。本作の舞台は1985年、歴史的な不況に突入したダブリン。両親の離婚やいじめなど、さえない日々を送っていた少年コナーが、「シング・ストリート」という名のバンドを組み、ストリートや海辺でミュージック・ビデオのゲリラ撮影を敢行する。なぜなら、ひと目惚れした自称モデルのラフィーナに、ミュージック・ビデオに出演してもらいたいから! そんな単純な動機で始めたバンド活動で、家庭に問題を抱えたそれぞれのメンバーたちとの友情が育まれていく。今回到着した映像は、これまでミュージック・ビデオを街角で撮影していた「シング・ストリート」が、学校内で行った初ライブのパフォーマンスを収めたもの。80年代のテイストが詰まったパンキッシュなナンバーは、その名も「Girls」。ライブのオープニングの盛り上げにはピッタリの1曲だ。会場に集まった観客は、初めこそ戸惑いを感じるもすぐに歓声をあげ、一気に大盛り上がりに! 当時流行ったアイメイクもバッチリ決めたコナーは、勢い余ってギターを投げ捨てるアクションを披露したり、まったく物怖じしない態度で観客を煽ったりと、初ライブとは思えないパフォーマンスを披露している。コナー役を務めるフェルディア・ウォルシュ=ピーロは、カーニー監督が数千人にもおよぶオーディションから発掘した逸材。演技は初挑戦ながら、オペラやアイルランド民族音楽で活躍する家族のもとで育ち、ボーイソプラノの経験もあるという彼のセンスと才能、そしてクールなバンドのパフォーマンスを、こちらから確かめてみて。『シング・ストリート 未来へのうた』は7月9日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国にて公開。