プリンスは死の半年前にエイズが発症していると知らされていたようだ。先週57歳という若さで死去したプリンスは90年代にHIVに感染していたというが、宗教上の理由から治療を受けることを拒否し、昨年遂にエイズが発症していたとみられている。エホバの証人の信者だったプリンスの友人たちは、「The National Enquirer」誌に「プリンスは調子を崩していました。医師たちはプリンスの血球数が異常に低く、体温が平温の37度よりも危険なほどに下がっているとプリンスに伝えていたみたいです。彼は完全に鉄欠乏症で、とても弱っていて、たびたび方向感覚を失っていました。たまに何か食べましたが、食べても全てをもどしてしまっていました」と語っている。そんな体調が思わしくない中でもプリンスは周囲に「神が僕を治癒することができ、そうしてくださる」と話していたという。プリンスが医師からエイズの事実を知らされた際、その宗教の信者たちはプリンスが薬物治療を受けるのを勧めなかったのだという。ある関係者は「プリンスは永遠の命を持っていると彼らから言われていましたし、信仰によって治ると信じていました」「ですが、症状がまた戻ってきて、治療を施すにはもう遅い段階でした。夏を過ぎた頃までの命と言われていましたが、彼の免疫システムはとても弱っていました」とプリンスの様子を説明する。プリンスはエイズからくる痛みと臀部の問題のために、オピオイド系の鎮痛剤を取っていたといわれている。また、死の6日前にアトランタ公演を終えプライベートジェットで自宅へと帰る途中、プリンスは鎮痛剤のパーコセットを過剰摂取し、アヘン剤を解毒する「セーブショット」を投与されていた。 友人たちによると、プリンスは自身の死を察しており、葬儀のことも計画し始めていたともいわれている。先週検死が行われ、死の原因となる外傷や暴力を振るわれた跡はみられなかったことが確認されている。(C) BANG Media International