9時から、コンペ部門のポーランド映画『United States of Love』へ。ベルリンの壁崩壊直後のポーランドの田舎町を舞台に、4人の女性の愛の形が語られる物語。それほど悪くないわけではないけれど、省略を効かせようとした演出と編集が上手く機能しておらず、ただの分かりにくさに堕ちてしまっている印象を受ける。技に溺れたか…。ただ、評価している人もいるので、僕の印象論に過ぎないかもしれない。
その後は、19時15分から「フォーラム」部門の『Tale of Two Who Dreamt』という作品を見て、これもなかなか刺激的な出来栄え。そして、ベルリン出張最後の鑑賞作品は、22時からコンペで『A Dragon Arrives!』というタイトルのイラン映画。冒頭から、かなりの予算をかけた大作か? と期待させたのだけれど、映画内映画とフラッシュバックがごっちゃになってしまい、結局とても分かりにくい作品になってしまっていた。随所に素敵な場面があるだけに、残念。