本日も9時から、コンペ部門でスタート。ダニス・タノビッチ監督新作の『Death in Sarajevo』。さすがタノビッチで、映画の展開に淀みがなく、ぐいぐい見せる。ただ、第一次世界大戦勃発のきっかけとなったサラエボでのオーストリア皇太子の暗殺から、90年代のユーゴ内戦に至るバルカン半島の近代史が軸となっているので、不勉強なアジア人にとってはなかなか難しい。ヨーロッパとは何ぞや、という深いテーマに切り込む1本で、それでもきちんと娯楽性も確保しているとろが、さすがタノビッチ…。
11時45 分から、同じくコンペで、『Alone in Berlin』という独仏英共同製作の作品。ああ、これはダメだった…。ナチス支配下のドイツで、ヒトラーを非難するスローガンを書いたポストカードを町にばらまき、抵抗の姿勢を貫いたドイツ人夫婦の物語。なんと、全編英語。主演にエマ・トンプソンとブレンダン・グリーソン。