クリス・ロックがアカデミー賞用の台本を書き直すことにしたようだ。来月行われるアカデミー賞で司会を務めることになっているクリスは、今年のノミネート者における多様性の欠如が波紋を呼んでいることを受け、その問題に焦点を当てた台本に書き換えることにしたのだという。アカデミー賞のプロデューサーであるレジナルド・ハドリンは「エンターテイメント・トゥナイト」」のインタビューの中で「クリスとクリスの脚本家たちは部屋の中に閉じこもっていたよ」「物事が波紋を呼んでしまって過熱しているからクリスは『僕が最初に書いていたものを捨てて、新しい台本を書くことにするよ』って言ったんだ」と明かしている。同賞の中でクリスが今回のこの問題をネタにするかどうかについてもハドリンは「そうだね。アカデミー賞はクリスがそうすることは理解しているよ」「むしろクリスがそうすることをワクワクしているくらいさ。それが必要であると分かっているからね。そしてそれを観客が求めていることもわかっているから僕たちは観客たちが求めることをお届けしなくちゃね」「クリスは徹底的にやるよ。彼はそういうことに対して素晴らしい才能を持っているし、みんなが数週間に渡って話題にすることをクリスが伝えてくれるって僕は1000%の自信があるよ」と続けた。同賞のノミネートが発表されたあと「白人のためのBET賞」と皮肉交じりのツイートをしたクリスは、他のセレブたちに司会を降板するよう促されたりもしたようだが、これまで波紋を呼んでいる人種差別の問題については多くを語っていない状態だ。ジェイダ・ピンケット・スミス、ウィル・スミス、タイリース・ギブソン、スパイク・リーらが同賞の授賞式に参加しない旨を表明しており、タイリースはクリスに授賞式の司会を降板するよう求め「クリスが言えるようなジョークはこの授賞式にはないんだ。彼がこの事態を収拾する方法なんてないし、『僕はこれを言って、あれを話してこの問題について語るけど、司会者として僕の舞台を守り通す予定さ』なんて言えないはずだよ」「とるべき意思表示は降板することさ」とコメントしていた。(C) BANG Media International