トム・ハンクスがスティーヴン・スピルバーグ監督と11年ぶり、4度目のタッグを組み、緊張の冷戦時代、ソ連のスパイを弁護することになったアメリカ人弁護士を演じる『ブリッジ・オブ・スパイ』。トムが演じた “実在の”弁護士は、誠実で「誰でも弁護される権利がある」という信念のもと自らの仕事を遂行するが、このほど、まるで「仕事と家族、どちらを選ぶ?」と妻に問いかけられているかのような本編映像が到着した。主人公のジェームズ・ドノヴァンはアメリカ人弁護士。保険の分野で実直にキャリアを重ねてきた男だが、ソ連のスパイの弁護を引き受けたことで周囲から非難され、家族にも危険が及ぶことに。やがて、そのソ連のスパイと、ソ連側にとらえられたアメリカ人パイロットの交換というミッションに孤立無援で挑むことになるが――。到着した映像では、ドノヴァンと妻メアリーの家でのやり取りが描かれる。急な出張の荷造りをしている2人だが、会話の内容は、妻が「無事に戻って。釣りはウソでもいいから」と、どうも内心穏やかではない様子だ。当時のことについて、実際のドノヴァンの息子は、「父はイギリスとスコットランドに行くと言っていた。私が学校でトラブルを起こしたときには『がっかりするな。万事うまくいくよ。力を抜いてくれ』と書かれた手紙が送られてきた。父がベルリンへ向かう直前のロンドンから来た手紙だった」と証言、まるで、これから人質交換へと臨む自分自身への激励ともとれるエピソードを明かしている。さらに、彼の娘も「私たちは何も知らなかったわ。母が眠っているときに(TVの)リポーターから電話が掛かってきて『ご主人のなさったことを、さぞご自慢に思っていらっしゃるでしょう』と言ったけど、母は何の話か全く分からなかった。それで『主人は(旅先で)ホールインワンでも出したのですか?』と聞いたのよ」とふり返る。今回の映像と実際の子どもたちが明かしたエピソードから、ドノヴァンは自身の信念を貫いた仕事をしつつも、家族を愛し、すべてを秘密にしていたことが伺える。また、妻・メアリーはそれを承知の上で、“家族を守りたい”という気持ちで夫ドノヴァンを支え、彼が未知の世界に足を踏み入れるために優しく後押ししていたようにも思わせる。そんなドノヴァンの勇気と情熱、そして誠実さが、信じがたいほどのスリリングな結末へと向かう本作に、まずはこちらの映像から思いを馳せてみて。『ブリッジ・オブ・スパイ』はTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。
【第88回アカデミー賞】シルベスター・スタローン、助演男優賞ならず!受賞したのはマーク・ライランス 2016.2.29 Mon 12:31 第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼル…
トム・ハンクス&ロビン・ライトがティーンから80代を演じる『Here』予告編 ディエイジング技術も好評 2024.6.27 Thu 16:00 1994年公開作『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼ…