『トイ・ストーリー』の公開以来、世界中を魅了し続けているディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』。11月18日(日本時間)にロサンゼルスにてワールド・プレミアが行われ、製作総指揮を務めたジョン・ラセターや本作の監督を務めたピーター・ソーンらが登場した。“もしも隕石が地球に衝突せず恐竜が絶滅していなかったら?”という新しい世界観で産み出された本作の主人公は、3兄姉の末っ子で、父親がいないと何もできない弱虫で甘えん坊の恐竜・アーロ。体も小さく、一人では何もできない怖がりな自分にコンプレックスを抱えていたアーロだが、優しく勇敢な両親に見守られ、平和な日々を過ごしていた。ところがある日、アーロはひとり川の激流に流されてしまう。愛する家族から遠く離れた見知らぬ土地で目覚め、初めての“ひとりぼっち”の寂しさととてつもない不安に襲われるアーロ。絶体絶命のピンチに追い込まれた彼を救ってくれたのは同じく“ひとりぼっち”の少年・スポットだった…。本作は、家族と離れ離れになった恐竜アーロが、家族の元に帰るため大自然の中、壮大な冒険に出る感動の物語。そんな本作にちなんでこの日、会場に敷かれたのはレッド・カーペットならぬ“リバーカーペット”。そこに登場したのは、水色のアロハに恐竜アーロと少年スポットたちの可愛い姿が散りばめられている“『アーロと少年』柄アロハ”に身を包んだジョン・ラセター。ラセター氏は日本のファンに向けて「『アーロと少年』は愉快でとても感動する映画だよ。ぜひ日本のみなさんも楽しみにしていてください」とメッセージを贈った。また、恐竜アーロと少年スポットが初めての友達となるのだが、ラセター氏に初めての日本人の友達が誰かを聞くと「僕の“初とも”は宮崎駿なんだ。彼のことが大好きだよ」と明かした。そんなラセター氏は、毎回“アロハシャツ”を着てプレミアに登場するが、自宅には数千枚というコレクションを持っているそう。そのこだわりは年々増しており、自宅のクローゼットは数千枚のアロハシャツを、柄別にテーマを決め収納しており、公の場でも日常でもTPOに合わせたアロハを選び着用するという。作品ごとのアロハシャツを特別に作るほどアロハにこだわるラセター氏には、作品へのこだわりにも、通じるものがあるようで、本作で初めて長編監督を務めたソーン監督は、「ジョンはいつも“ストーリー、ストーリー、ストーリー”、“クオリティ、クオリティ、クオリティ”を要求するんだ。彼はまずこの二つを大事にしていたよ。でもそれだけじゃなくて、何か違うことをやってみるというアイディアもとても勉強になった。彼の発想はDNAに染みついているんだね」と、作品を作る上で人とは違うことを求める姿勢を間近で学んだと語った。第88回アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネーションも期待される本作。世界中の注目が集まるワールド・プレミアは大盛況のうちに幕を閉じた。『アーロと少年』は2016年3月12日(土)より全国にて公開。
宮崎駿『ユキの太陽』&大友克洋『童夢』ほか貴重な映像を特集「渋谷パイロットフィルムフェスティバル」開催 2024.11.16 Sat 13:00 映画やアニメ作品の“パイロットフィルム”に特化した映画祭「渋…