10月23日(金)に公開を控えたM・ナイト・シャマラン監督&脚本の最新作『ヴィジット』。『ハプニング』以来、実に7年ぶりに自身のルーツである“スリラー映画”へと原点回帰したシャマラン監督は親日家としても知られているが、大きな影響を受けたという日本の映画監督について語っていることが分かった。本作は、『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』などの大ヒットホラーシリーズをプロデュースしたジェイソン・ブラムとシャマラン監督の初タッグで、これまで以上の不気味な雰囲気に包まれた世界観を表現。9月11日(金)に全米公開されるや、週末3日間で2,542万7,560ドル(約30億円、1ドル=120円計算)を記録、シャマラン監督作品史上初の大ヒットスタートを切った。今年5月には、製作総指揮を務める海外ドラマ「ウェイワード・パインズ 出口のない街」のPRのため緊急来日したり、新作の公開のたびに日本を訪れているシャマラン監督。「もちろん、いままで、日本の映画監督から影響は受けているよ」と明かす。「黒澤明と宮崎駿には多大な影響を受けている。自分の中から引きだそうとしている二つの要素はそれぞれの監督から受け継いでいるのかもしれない」と偉大な名監督2人の名前を挙げ、「一つは“驚き”を子どもの様な感性で表現する一面で、特に『レディ・イン・ザ・ウォーター』は宮崎監督の影響を強く受けているんだ。そして、黒沢監督の品格に満ちた作品と構成に感銘を受け、それが自分の手掛けるスリラー物に影響を与えている。形式にこだわったシーンの撮り方、ある程度の時間が経過したときのカメラの動き方、カメラに向かって横顔になっている人物とカメラに向かっている人物ショット。こういう肖像画的な撮り方が大好きなんだ」と、どれほどの影響を受けてきたかを詳細に語る。また、来日についてたずねると、「自分が手掛けた映画やドラマのプロモーションで来日することが多いけれど、もっと日本の文化に浸ってみたいよ。以前、京都旅行をしたことがあったけど、そのとき素晴らしい体験が出来たんだ。著名な陶芸家やそば職人と会うこともできたしね。日本の文化を心からリスペクトしているよ。最近では日本食への興味が深まっている。いつかは田舎へ行って山の景色とかを楽しみたいね。とにかく日本は美しい国だよ!」と熱いほどの日本愛を語り、「日本での滞在時間が長ければ長いほど、僕はご機嫌なんだ!」と喜びのコメントを寄せた。『ヴィジット』は10月23日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。
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