11歳の少年アスランは、ひょんなことで、傷つき瀕死の状態だった闘犬シーヴァスと出会う。同じ頃、彼の学校では「白雪姫」の学芸会の準備が進んでおり、彼が演じたかった王子さまの役には村長の息子オスマンが、さらに密かに想いを寄せていた美少女のアイシェが白雪姫役に抜擢された。そしてあろうことかシーヴァスを傷つけ勝利したのは、オスマンが飼っている闘犬ボゾだったのだ。アスランは、クラスメートたちよりも一際小柄で、いつも周りから軽く扱われており、アスランは学校に通うことを止めて、シーヴァスとの時間に没頭する。そして遂に、シーヴァスとボゾの決戦のときはやってきた――。
トルコの新鋭、カアン・ミュジデジ監督の長編デビュー作『シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語』が10月24日より、渋谷、ユーロスペースほか全国にて公開される。カアン・ミュジデジ監督は、第67回カンヌ国際映画祭で、パルムドールを受賞した『雪の轍』のヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督に続く、台頭目覚ましいトルコ映画界の新たな旗手として話題に。本作では、第71回ヴェネツィア国際映画祭・審査員特別賞を獲得し、鮮烈なデビューを果たした。こちらの公開を記念して『シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語』劇場鑑賞券(渋谷 ユーロスペースのみ有効)を5組10名様にプレゼント。
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