9月18日(金)~22日(火・祝)、文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」にて開催される「第8回したまちコメディ映画祭in台東」において、本年度の「コメディ栄誉賞」をビートたけしが受賞することがこのほど明らかとなった。「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」の3つの要素を掛け合わせた、いとうせいこうが総合プロデュースを務めるコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭in台東」。毎年「したコメ」では、多年に渡り“笑い”を通して多くの人々を楽しませ元気にさせるコメディアンやコメディに関わる人に「コメディ栄誉賞」の授与を行っている。第1回の小沢昭一、第2回コント55号、第3回谷啓、第4回伊東四朗、第5回ザ・ドリフターズ、第6回堺正章、第7回西田敏行と、これまでの錚々たる受賞者に続き、本年度はお笑い芸人・映画監督・俳優・テレビと多方面で活躍するビートたけしの受賞が決定した。ビートたけしの受賞決定に合わせて、ビートたけしの故郷とも呼ばれる伝説の演芸場・東洋館にて、監督・出演作『菊次郎の夏』(’99)の凱旋リスペクト上映と、本編上映前の舞台挨拶が決定。東洋館=正式名称「浅草フランス座演芸場東洋館」は、かつてはストリップ劇場であり、ストリップの合間にコントなどいった軽演劇の上映が行われ、ビートたけしにとって「ツービート」結成の場所となった場所である。今回の受賞に関して、ビートたけしは「このたびは、お笑い芸人・ビートたけしと映画監督・北野武のキャリアの両方に対してご評価頂いたという事だと受けとめていますが、自分のコメディアンとしての、また芸能活動の出発点である浅草での受賞ということで、いただけるものは何でもいただく私ではありますが、とりわけ大きな喜びがあります。この映画祭での受賞を励みとしてより一層精進して参りたいと思います」と喜びのコメントをしている。現在東洋館は色物(漫才、漫談など)を中心に上演しており、建物を同じくする姉妹館・浅草演芸ホール(落語中心の寄席)とともに、歴史ある浅草お笑い文化の一角を担う存在。ビートたけしの“古巣”での作品上映は、映画ファンにとって貴重な機会となりそうだ。「第8回したまちコメディ映画祭in台東」は9月18日(金)~22日(火・祝)まで開催。