すみません。1か月以上更新が滞りました。13日から始まるカンヌ国際映画祭向けに色々と準備をしていました。今年はお留守番ですが、来年からはカンヌ入りすることになりそうです。アジア圏のマーケットと違って、カンヌのマーケットは正味1週間くらいあるのでかなりの長期戦。自分の英語脳がそんなに持つのかいまからちょっと不安はありますがやはりカンヌは映画人にとっての憧れでもあるので、楽しみです。さて、話は国内に戻りますが、先日久々に取材のアテンドをしました。1つは『神さまの言うとおり』の三池崇史監督取材でもう1つは『寄生獣』の染谷将太さんの取材でした。いずれの作品も韓国での配給が決定していたので韓国の映画媒体用の取材で、韓国から媒体さんに日本に来てもらっての取材でした。こういった取材のアテンドは今回は本当に久々だったのですが、やはり久々に監督や俳優さんの話を生で聞くと面白かったです。三池監督も染谷さんも人生の幅を感じました。やっぱりそういう幅がないと色んな人を演出したり、色んな人を演じたりはできないものなんでしょうね。今回は韓国という海外媒体のインタビューということも興味深かったです。三池監督のインタビューではかなり哲学的な質問も出て、お国柄なのか、とても映画を深く捉えている気がしました。でも、一番感心したのは、それまで監督に鋭く質問を切り込んできた女性記者さんが取材が終わった途端に「一緒に写真撮ってもらえますか?」と監督に頼んでそれまでの敏腕記者っぷりが雲散霧消して、恥ずかしがりながらもすっかりはしゃいでしまっている女子高生のような、いちファンに豹変したことです。プロだな、と思いました。日本の取材でもよくあったんですが、いきなり最初に「実は大ファンなんです」という告白から取材に入る記者さんがいましたが、これはインタビューという本来であればキッチリとした線引きの必要な仕事に「タレント」と「ファン」という上下構造を最初に作り出してしまうので良くないんですね。言うんであれば、やはり仕事が終わった後です。きっちり仕事してから告白。その方が気持ちも伝わるというものです。これは恋愛も同様ですね。笑【2015.5.12】