園子温監督が『愛のむきだし』以来となるオリジナル作品で、まっすぐな“愛”を描く『ラブ&ピース』。このほど、主演の長谷川博己、相手役の麻生久美子が互いに見つめ合う、これまでの“園子温ワールド”とは一線を画すポスタービジュアルがシネマカフェにて解禁に。いち早く本作を鑑賞した日本映画の巨匠・大林宣彦監督と、映画通として知られるモデルの栗原類ら著名人からのコメントも到着した。「血が出ない!」「誰も死なない!」「エロくない!」という、これまでの作風とは異なるイメージで、初の特撮を取り入れながらも、園監督らしい、観る者の想像のはるか彼方をゆく超絶な展開が待ち受けているという本作。すでに解禁された予告編では、長谷川さん演じる鈴木良一の、前半の冴えないサラリーマン姿と、後半での人気ロックスターへの変貌ぶりが印象的だった。今回解禁となるポスターでは、黄昏どきの東京の街をバックに長谷川さんと麻生さんが見つめ合っている。良一の大切なペットのミドリガメ「ピカドン」や、数々のおもちゃたちも登場。「愛は、激しくて、切なくて、デカい」のコピーにあるとおり、愛=“ラブ”と人生に足りない“ピース”とを探し求める、オトナ女子のための“甘くて苦い”おとぎ話であることを予見させている。園監督といえば、『冷たい熱帯魚』や『恋の罪』、『ヒミズ』など、過激な描写の作品ばかりに注目が集まりがちだが、2009年の第59回ベルリン映画祭「カリガリ賞」「国際批評家連盟賞」を受賞した『愛のむきだし』のように、純愛を直球に描く作品にも定評がある。早くも本作を鑑賞した著名人からもコメントが続々寄せられており、新たな“園子温ワールド”には、未体験の感動と涙が待ち受けている模様だ。◆大林宣彦(映画監督)つまるところ、映画は園子温のために発明されていたのだ、と今は信じよう。ピカドン少年の僕も『ラブ&ピース』に出逢えた。あらゆる細部が絶妙なこの映画の、総体としてのフィロソフィーの醸造を心から祝福しよう。◆栗原類(モデル・俳優)この映画にはコメディ、ファンタジー、ラブストーリーそして怪獣と戦車の戦闘シーンもあり、映画好きの人にとっては福袋のような内容が盛りだくさんの作品です。混沌でコミカルな部分とシリアスで感情的な部分のバランスも素晴らしくて、最後のシーンで思わず涙目になりました。◆鈴木杏(女優)ピュアとエゴ、まるで太陽と北風。大切なことがぎゅうぎゅうに詰まっていて、気がついたらポロポロと涙が出ていた。「忘れるなよ」と園さんに言われているような気がした。いつか子どもができたら、一緒に観たい!◆友近(お笑いタレント、女優)なんて展開になっちゃうんだ~。リアリティーとアリエナイの融合が心地いい~。もう園監督愛おしい! 人を想う力は世界を変える!! ありがとうラブ&ピース。『ラブ&ピース』は6月27日(土)よりTOHO シネマズ新宿ほか全国にて公開。