この時期には毎年、アカデミー賞にノミネートされた監督・俳優らが集うランチ会が行われる。「The Telegraph」によると、今年のランチ会には『かぐや姫の物語』が「長編アニメーション部門」にノミネートされた高畑勲監督も出席したようだ。2月2日(現地時間)、アカデミー賞ノミニーたちがLAのビバリー・ヒルトン・ホテルに集った。150人以上が出席した大規模な会だったようだ。集合写真では真ん中に置かれた金のオスカー像を囲むようにして業界人たちがずらっと並んでいる。高畑監督はこの中で前から三列目の右端あたりにいるのが分かる。2014年のランチ会の集合写真は、レオナルド・ディカプリオが疲れきった顔で、ジャレッド・レトがド派手な金のスーツを着て、ファレル・ウィリアムズが巨大な帽子をかぶっている、などいろいろと話題が多かったようだが、今年はそれに比べいささか落ち着いた雰囲気の集合写真となっている。その年のノミニーたちの個性によってカラーも変わってくるのだろう。アカデミー賞は熾烈な競争なため、お互いをライバル視せずにはいられないのではないかと考えてしまうが、ノミニーたちはランチ中どのような会話を交わしたのだろうか。今年のアカデミー賞は“多様性に欠ける”と批判を受けることもあった。白人ばかりがノミネートされているというのがその理由だ。集合写真を見ても分かる通り、高畑監督は数少ないアジア人の出席者だったようだ。
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