YouTube上の投稿が大きなニュースになったり、Twitterでのやりとりから事実が発覚したり、いまや私たちの生活とは切っても切り離せない存在のSNS。そんなSNSがつなぐ感動作が、いま相次いで公開されてる。もしかしたら、幸せへのヒントが詰まっているかもしれない、SNSが人と人とをつなぐ映画3作をご紹介しよう。まずは、まさにTwitterを中心に口コミで広まり、満席や立ち見が続出、全国7都市に拡大公開されるようになったリリー・コリンズ主演『あと1センチの恋』は、幼なじみとして共に成長し、何でも話せる友達以上恋人未満の男女の12年間のすれ違いと恋のゆくえが描かれる。誰もが経験のあるすれ違いや、言葉のあや、そこから生じた誤解のもどかしさ、本心とはつい違うことを言ってしまうSNSでのやりとりは、SNSが生活の一部となっている10~20代の女性の日常を切り取ったかのようで、多くの支持を集めている。また、1月24日(土)より公開のブロードウェイ・ミュージカルの映画化『ANNIE/アニー』は、物語の舞台をオリジナルの1933年から、現代のニューヨークへと変更。ジェイミー・フォックス演じるウィル・スタックスは、億万長者から携帯電話会社のCEOという“IT長者”へと、よりリアルな設定となった。YouTubeやTwitterなどがアニー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)の身にもかかわる市長選やクライマックスでも大活躍するなど、21世紀版のミュージカル映画として生まれ変わっており、もちろん映画を彩る歌や、キャメロン・ディアスら豪華キャストなど随所がアップデートされている。そして、2月28日(土)より公開される『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は、『アイアンマン』シリーズを手掛けてきたジョン・ファヴローが、かのシリーズの監督を降りてまで作りたかったという、自身の原点となるインディーズ作品。ファヴローが監督・製作・脚本・主演の4役を務めた、ある男の人生探しのロードムービーとなっている。物語は、主人公カールが不慣れなTwitterから投稿したツイートが炎上、一流レストランの総料理長というキャリアを失うところから動き始める。そして、フードトラックで一緒に旅をすることになった息子がTwitterやvineといったSNSでフードトラックの情報を発信、彼らが作るキューバサンドイッチはまたたく間に広まっていく。軽やかに現代のムーブメントを切り取ってみせる本作は、アメリカ横断の旅の様子やご当地グルメの数々が次々とアップされ、そのアップデートの様子からも親子で過ごした時間や絆を身近に感じ取ることができる。SNSが映し出す現代社会のスピード感や、リスク的な側面を見せると同時に、SNSが新しい生き方の扉を開くカギとして描かれていることには注目。離れた場所でも、簡単に、誰とでもつながることができるSNS全盛のいま、“その先”にあるリアルな人とのつながりを、愛情たっぷりに見せてくれる3本といえそうだ。『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は2月28日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。『あと1センチの恋』は全国にて公開中。『ANNIE/アニー』は1月24日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。
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