人気男性アイドルグループ「JYJ」のユチョンが、10月3日午後(現地時間)、釜山国際映画祭の名物企画オープントークに登場。前夜からの待機組を含め、詰めかけた大勢のファンを前に俳優パク・ユチョンとしての胸の内を率直に語った。映画デビューとなった『ヘム(海霧)』で、若き船員・ドンシクを演じ、その演技が高く評価されているユチョン。3日午後に海雲台ビーチで行われた韓国映画記者協会によるオープントーク『俳優の誕生:パク・ユチョン』で、歌手が演技をすることについて聞かれると、「アイドル歌手が演技をしている、という先入観をどう撥ねのけるのか。プレッシャーはかなりありました。けれど、音楽にもとても役立っています」と回答。『ヘム』は、実際の事件を基に、密航者たちを乗せることになった漁船が陥る恐怖の1日を描いたスリラー作品で、今年のアカデミー賞外国語映画賞の韓国代表に選出されている。自分の演技で自信があるところはどこか、という質問には、複数のファンから「ベッドシーン!」と声があがり、「ベッドシーンもいいですね」と笑いつつ、「自信があるというわけではないですが、僕は手をつかって感情を表現をするのが好きですね」と語ると、「映画のベッドシーンでも手を使っていましたね」と進行役にツッコまれ、苦笑いする一幕も。ユチョン演じるドンシクは、密航者のホンメ(ハン・イェリ)と文字通り命がけで愛し合うこととなる。「僕も彼のように、我を忘れるほどの恋愛がしてみたいです。映画の中で、ホンメと結ばれたあと、彼女に靴を履かせてあげるシーンではあまりに切なくて、鳥肌が立ちました。泣き出したいほどだったけれど、必死に耐えていました」とロマンチストぶりを発揮した。さらに「共演してみたい女優は?」との質問には、「『恋愛の発見』のチョン・ユミさん。ラブストーリーを演じてみたい」と答えつつ、「でも僕はロマンスより、体を使った演技の方がおそらく向いているんじゃないかな、とも思います」と冷静に自身を分析。夜には、キム・ユンソク、ハン・イェリ、ムン・ソングンら共演者に加え、シム・ソンポ監督と共に舞台挨拶。そこでも「初めての映画で、素晴らしい共演者、監督に恵まれ光栄でした。僕のこれからの演技人生のベースとなる作品です」と、作品への愛を語った。年内は「JYJ」の活動に専念するが、近いうちにまた映画に出たいとし、脚本を選んでいる段階だというユチョン。「毎年、釜山に来られるといいですね」という言葉が現実になるのを期待したい。第19回釜山国際映画祭は10月11日(現地時間)まで開催。