藤山直美と寺島しのぶが、秋のドラマ特別企画『最強のオンナ』(MBS/TBS系ネット、放送日時未定)でテレビ初共演を果たすことがわかった。本作は、定職も家族も持たず気ままに生きてきた浪速のおばちゃん・福田みどり(藤山)と、洋食店のシェフだった夫の死後、周囲の重圧に耐えながら洋食チェーンを展開する女社長・玲子(寺島)が繰り広げるヒューマンコメディ。生まれも育ちも性格も違うふたりが、本音でぶつかり合うことで友情を育み、七転び八起きの精神で前向きに生きていく。志村彰プロデューサーは「刑事ものや医療もののドラマが溢れる中、笑って泣ける上質のドラマを作りたいと思いました。観終わった後、心地良い気持ちになれる仕上がりになったと思います」と企画意図について語っている。主演を務める藤山は「人間って長く生きていると、他には絶対言われへんし家族の中でも話題にせんようにしとこ、みたいな隠し事ってあるでしょ? みどりも明るく見えて、実は人には言えない事情を抱えている。私はそこが好きです。だって、なんか哀れですやん」と役に対する印象を明かす。また、「ふたりは、ただ憎くて喧嘩をしているわけじゃない。このお話は、人との距離感が題材になっているので、各々のさまざまな事情が交錯している点が良いと思います」と見どころをコメントしている。また、藤山とコンビを組む寺島は「玲子は、ひとりで悩みを抱えながら、弱さを隠すため強がるというか“強くならなきゃ”と頑張っている女社長。周囲がイエスマンばかりの中、みどりという初めて自分に意見する人が現れるのですが、玲子はこういう人を待っていたんでしょう。そんな多面性を持った役どころにやりがいを感じます」と手応えを。加えて、自身も1児の母であることに触れ、「母親になって、役の上での子どもとの向き合い方がリアルになった気がします。どんなに憎たらしいことを言われても、産んだ時の苦しみを思えば可愛く思えますが、その一方で、自分の時間を奪われる大変さも正直感じている。玲子が、仕事中は割り切って娘より仕事を優先するシーンは、働く母としてわかる部分もあります」と共感を寄せている。■秋のドラマ特別企画『最強のオンナ』2014年秋放送(MBS/TBS系ネット)【出演】藤山直美、寺島しのぶ、鈴木梨央、千葉雄大、岸部一徳【主題歌】森恵「星に願いを」(cutting edge)関連リンク