“食でつながる”人と人を描いた映画や“ごはん”が印象的な映画を一堂に集めた「東京ごはん映画祭」が、今年も10月10日(金)から2週間、表参道を中心に開催することが決定。さらに、和食が世界文化遺産となり、世界中の注目を集める“トーキョー”で行われる本映画祭と、世界有数の美食の街スペイン・バスク地方で開催される「サン・セバスチャン映画祭」がオフィシャルパートナーとして提携することが分かった。今年で5回目を迎える「東京ごはん映画祭」は、“映画”と“ごはん”をこよなく愛する人たちの心と胃袋を満たし、いつもよりちょっと贅沢な“おいしい時間”を過ごしてもらいたいと、毎年秋に開催されている国際映画祭。昨年、大好評を博した上映作品にまつわるメニューを食べながらのごはんつき上映会やレストラン上映会のほか、今年から“ごはんマルシェ”“ごはん音楽祭”もスタート。“ごはんマルシェ”では、上映作品の中のごはんのシーンにまつわる食事を一堂に集結させたフードコートを開設し、実際に味わうことができる。上映ラインナップは、『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』『天使の分け前』『めがね』のほか、不朽の名作『バベットの晩餐会』がスクリーンにカムバック! 夫婦の価値観を浮彫りにする往年の日本映画『お茶漬けの味』、レストランでの人間模様を描くアルゼンチン映画『オリンダのリストランテ』、アキ・カウリスマキ監督の『浮き雲』など厳選作がセレクトされている。また、オフィシャルパートナーとなる“世界一の美食の街”いわれるスペイン・バスク地方で行われるサン・セバスチャン国際映画祭は、第59回から世界中の“食”にまつわる映画をセレクトした「キュリナリー・シネマ部門」を設立。“食”部門も設けているのは、数ある国際映画祭の中でも、このサン・セバスチャンとベルリンのみ。過去には、オバマ大統領やヒュー・ジャックマンも訪れた名店「すきやばし次郎」を舞台にした『二郎は鮨の夢を見る』や、『エル・ブリの秘密』などが選出された。今年9月19日~27日に開催される第62回映画祭では、「キュリナリー・シネマ部門」の「最優秀作品賞」の審査員に東京ごはん映画祭のプロデューサーらが参加し、「人と食のつながりを描き、ごはんのシーンが印象的な作品」を選定。受賞作品をアジア・プレミアとして、翌月の東京ごはん映画祭でいち早く上映することが決定している。サン・セバスチャン国際映画祭ディレクターであるホセ=ルイス・リボルディノス氏は、「サンセバスチャン国際映画祭と東京ごはん映画祭の提携につき、たいへん光栄に思います。この提携によるふたつの国際映画祭の友好が、世界の食文化、食の伝統をつないでいくことを期待するとともに、食文化の交流が未来へと発展していくことを確信しています」とコメントを寄せている。第5回「東京ごはん映画祭」は2014年10月10日(金)~10月24日(金)開催。会場:表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー(10月10日~10月13日)、シアター・イメージフォーラム(10月11日~10月24日)“おいしい映画”第一弾発表作品(10作品)『天使の分け前』(2013年)『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』(2011年)『オリンダのリストランテ』(2008年) 『めがね』(2007年)『ディナーラッシュ』(2001年)『花様年華』(2000年)『浮き雲』(1996年)『恋人たちの食卓』(1994年)『バベットの晩餐会』(1987年)『お茶漬けの味』(1952年)