ウディ・アレンが出演と脚本アドバイザーを務めた『ジゴロ・イン・ニューヨーク』。N.Y.の街並みや、シニカルで粋な台詞など、随所でウディらしさも楽しめる大人のラブストーリーだが、中でもシネマカフェが注目するのは、登場人物たちのファッションだ。ウディといえば、自身の監督作でもセンスのある衣装には定評がある。最新作『ブルージャスミン』では、ケイト・ブランシェット演じるジャスミンが「シャネル(CHANEL)」のジャケット、「エルメス(HERMES)」のバーキン、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のトランクなど超セレブスタイルを披露。また、ウディの代表作『アニーホール』(’77)や『マンハッタン』(’79)でのダイアン・キートンのメンズライクなスタイルは、いまだにオシャレ女子の“お手本”となっている。もちろん本作『ジゴロ・イン・ニューヨーク』でも、“衣装は登場人物のひとり”とも言えるほど、いたるところにこだわりが見える。監督も務めたジョン・タトゥーロ演じるフィオラヴァンテは、「ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)」のスーツや「ポール・スミス(Paul Smith)」のコートを着こなし、トラッドなスタイルで“紳士なジゴロ”に。彼に夢中になる最初の客で、裕福な皮膚科医パーカーを演じるのは、『氷の微笑』で一世を風靡したシャロン・ストーン。56歳となった現在もスタイルのよさはバツグンで、パーティでは「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」のドレスに「ダミアーニ(DAMIANI)」のジュエリーを身につけ、ゴージャスに演出するほか、「フェンディ(FENDI)」のハイヒール、「プラダ(PRADA)」のジャケット、「フェラガモ(Ferragamo)」のシャツを普段使いにするなど、クールなデキる女スタイルがカッコいい。ソフィア・ベルガラ演じるパーカーの同性のパートナー、セリマは、「アライア(Alaia)」のジャケットや「ジェイ・メンデル(J.Mendel)」のドレスに、「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」を合わせたハイブランドファッション。また、フィオラヴァンテが恋に落ちるアヴィガルを演じるのは、ヴァネッサ・パラディ。「BCBG」のニットや「カルバン・クライン(Calvin Klein)」のバッグなど、清潔感のあるキチンとしたスタイルが、厳格なユダヤ教徒の未亡人らしさを際立たせている。そして、ウディ演じる“ポン引き”マレーが着ているコートは、なんとウディの私物の「アルマーニ(ARMANI)」! やはり普段からオシャレなウディだからこそ、たくさんのオシャレ映画を生み出しているのだと実感する。個性派俳優が顔を揃えた本作。登場人物たちの上級ファッションにも注目してみては?『ジゴロ・イン・ニューヨーク』は7月11日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。
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