俳優の鈴木亮平が6月16日(月)、主演作『TOKYO TRIBE』(園子温監督)の完成披露試写会に出席した。その肉体美にも注目が集まる鈴木さんは劇中、Tバック一丁でアクションやラップに挑戦し「プロレスラーっぽい体を目指し10キロ増量した」と役作りを語った。近未来のトーキョーを舞台に、「ブクロWU-RONZ」「ムサシノSARU」「シブヤSARU」「シンジュクHANDS」ら“トライブ(族)”と呼ばれるストリートギャングたちが仁義なき縄張り争いを繰り広げる本作。90年代カルチャーを代表する井上三太氏の伝説的コミックを「出演者がセリフをラップで奏でる」という大胆な演出で映画化した。「世界初のバトル・ラップ・ミュージカル。その名にふさわしい、誰も作ったことがない映画になった」と誇らしげな鈴木さん。「ブクロWU-RONZ」最狂の男・メラを演じ「台本に『Tバック一丁でラップするメラ』って書いてあって(笑)」と戸惑いもあったそうだ。それでもいま、国内外で最も熱い注目を浴びる園監督の作品に出演し「日本で俳優をやっている人間なら、みんな憧れる存在。出演できるなんて、これほど名誉なことはない」(鈴木さん)。「監督のイメージを映像化しようという現場の気合いと一体感がすごかった。刺激の洪水ですね」とふり返った。東京・新宿バルト9で行われた完成披露試写会には鈴木さんに加えて、園監督、一般オーディションで抜擢されたラッパーのYOUNG DAIS、ヒロイン役の清野菜名、街を牛耳る猟奇的な支配者・ブッバを演じる竹内力が駆けつけた。綾野剛・主演の新作『東京スワン』の完成も待たれる園監督は、「いま、別のミュージカル映画がヒットしているが、そんなものは蹴散らしてしまう作品。字幕も出るので、何度も劇場で見て歌詞を覚えて、一緒に歌って」と自信のアピール。ラップ・ミュージカルと共に、トライブ同士の壮絶なバトルシーンも大きな見どころで「全部スタント無しで、みんな役者が挑んでくれた」と労をねぎらっていた。『TOKYO TRIBE』は8月30日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。