経済を覆う未曾有の閉塞感。失われた20年を経ても一向に回復の兆しを見せない景気……。こんな時代だからこそ、「経済学的な知の体力」を身につけて、時代の荒波を乗り越え、この国を担う若者たちへメッセージを送る番組『オイコノミア』(NHK Eテレ)。6月11日(水)は、「サッカーで勝つ!経済学」(後編)と題し、高校時代サッカー選手だった又吉直樹が、経済学界きってのサッカー通、東京大学の松井彰彦教授を迎えうつ!?サッカーで勝つにはチームワークが欠かせない。作戦を選手が全員理解し、協力して遂行するメリットは、経済学の「協力ゲーム」という理論でも実証済みなのだ。例えばサッカーの守備、ディフェンス。このラインを上げるか下げるかは、選手が協力して行わないとほころびが生じ、相手に得点をされかねない。これを防ぐにはゲーム理論が役に立つ。とるべき戦略を明らかにして足並みをそろえるのが肝要なのだ。このことはサッカーだけでなく、社会生活にも応用できる。例えば銀行の取り付け騒ぎ防止など。どんな状況になろうとも被害を最小限に押さえる制度を設計するヒントにもなる。■『オイコノミア』(NHK Eテレ)2014年6月11日(水)23:25~23:50