さて、6月と言えば、フランス映画祭の季節です。先日記者会見が行われ(あいにく、残念ながら仕事で行かれず!)、楽しみな作品ラインナップが発表されました。今年は昨年より少ない12本。けれど少数精鋭といったかんじで、いいバランスの映画が揃っていると思います。楽しみ楽しみ! 映画祭開幕前のマスコミ向けの試写も今日からスタート。これまた思うように都合が合わず、何本観ることができるか…。 今年の団長はトニー・ガトリフ監督。最新作の『ジェロニモ ー愛と灼熱のリズム』を引っさげて来日します。目玉の作品は、たぶん、雑誌ELLE JAPON 『イヴ・サンローラン』(Yves Saint Laurent)ではないでしょうか。先のカンヌで上映されたボネロ版ではなく、ジャリル・レスペール版ではピエール・ニネを主役に迎え、世界中を魅了したキャリア、華麗なる人生の喝采と陰影を描いた作品、だそうです。これは絶対に観たい、観なくてはいけない。配給が付いているので追って公開されるけれど、ぜひともフランス映画祭の雰囲気の中での鑑賞をおすすめしたいです。監督も来日しますよ。今年は女優の来日がないようですが、各作品の監督がほとんど来日。上映後のお楽しみ、Q&Aが興味深いものになることでしょう。
ラインナップをご紹介すると、 『イヴ・サンローラン』(Yves Saint Laurent)ジャリル・レスペール監督 『Fly Me to the Moon』(Un plan Parfait)ダニー・ブーン監督 『バベルの学校』(La Cour de Babel)ジュリー・ベルトゥチェリ監督 『フィニッシャーズ(仮) グレートデイズ! - 夢に挑んだ父と子 -』(De toute nos forces)ニルス・タヴェルニエ監督 『友よ、さらばと言おう』(Mea Culpa)フレッド・カヴァイエ監督 『暗くなるまでこの恋を』(La Sirene du Mississippi) フランソワ・トリュフォー監督(没後30年の記念上映) 『スザンヌ』(Suzanne)カテル・キレヴェレ監督 『俳優探偵ジャン』(Je fais le mort)ジャン=ポール・サロメ監督 『2つの秋、3つの冬』(2automnes, 3hivers)セバスチャン・ベベール監督 『ジェロニモ ー 愛と灼熱のリズム』(Geronimo)トニー・ガトリフ監督 『素顔のルル』(Lulu, femme nue)ソルヴェイク・アンスパック監督 『間奏曲はパリで』(La Ritournelle)マルク・フィトゥシ監督