『ミッドナイト・イン・パリ』『ローマでアモーレ』で知られるウディ・アレン監督最新作『ブルージャスミン』。ヒロインを務めたケイト・ブランシェットの「主演女優賞」を始めアカデミー賞主要3部門にノミネートされ、圧倒的な高い評価と絶大な支持を獲得している本作の日本版予告編が公開された。ニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われたジャスミン(ケイト・ブランシェット)は裕福でハンサムな実業家のハル(アレック・ボールドウィン)と別れ、贅沢三昧だった結婚生活も資産もすべてを失う。庶民的なシングルマザーである妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)を頼りにサンフランシスコを訪ねるジャスミンだったが、過去の栄華を忘れられず、華やかな世界の返り咲きを図るものの全てが空回り。そんなときに理想的なエリート外交官の独身男性ドワイト(ピーター・サースガード)と巡りあい…。近年のウディ・アレン監督のロマンティック・コメディ路線から一転、シリアスな作風となった本作は、ひとりの女性の転落人生とその複雑な胸の内を映し出す人間ドラマ。本予告編は、虚栄心とプライドで塗り固められたヒロイン、ジャスミンの華麗なる「過去」と悲惨な「現在」とが交互に映し出され、海外版よりもケイトの鬼気迫る迫真の演技、表情がクローズアップされている。自尊心だけが残ったヒロインを演じきったケイトは、本作で英国アカデミー賞(BAFTA)、ゴールデングローブ賞、放送映画批評家協会賞で「主演女優賞」に輝いた。また、本年度アカデミー賞ではウディ・アレンが「脚本賞」、ケイトが「主演女優賞」、サリー・ホーキンスが「助演女優賞」にノミネート。特にケイトは、『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムス、『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロック、『あなたを抱きしめる日まで』のジュディ・デンチ、『8月の家族たち』のメリル・ストリープといった錚々たる主演女優の中で大本命かといわれており、3月2日(現地時間)の受賞式を控え、目が離せない作品の1つとなっている。1人の女性のはかなさと哀しみを体現したケイト。彼女のまぎれもなくキャリア最高のパフォーマンスをみせた本作の予告編を、アカデミー賞受賞よりも一足早くチェックしてみて。 『ブルージャスミン』は5月10日(土)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。
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