水川あさみが、“表・裏”と結末が異なる2バージョンが存在することで話題の主演映画『バイロケーション 裏』の舞台挨拶に登壇。先日行われた『表』の初日舞台挨拶は体調不良で欠席したが、この日は元気な姿を見せ、作品への思いを語った。若手ホラー作家・法条遥の原作を映画化。世界にもう一人いて、自分と全く同じ容姿でいつか自分を殺しに来ると言われる別人格の“バイロケーション”の存在を軸に、恐怖の体験が主人公たちの身に襲いかかる。舞台挨拶には安里麻里監督、主題歌を歌う女性ユニット「FAKY」のメンバーも来場した。水川さんは「『表』のときは申し訳なかったんですが、体調不良で出られず…今日、ここに立てて嬉しいです!」とホッとした表情。映画を観終わったばかりの観客の大きな拍手に「入ってきたとき、感動してウルッと来ました」と少し照れくさそうに明かした。自ら「新しい役どころ」と語るように、挑戦的な要素も多く「悩みながら、監督とたくさんコミュニケーションを取って、いらないものを剥ぎ取ってやりました」とふり返る。公開を迎えて「嬉しいのと同時に寂しさもある」と本作への強い思いを覗わせた。『裏』バージョンの楽しみ方については「(『表』で散りばめられた)伏線を辿っていただければ。全く違う話になってますので。観終わってスッキリすると思います」と語りかけた。「FAKY」にとっては初の映画主題歌。この日は生で主題歌の「The One」を披露した。観客の前でのパフォーマンスに「緊張しました(苦笑)!」(アンナさん)、「ずっと鳥肌が立ってます!」(ダイアンさん)などメンバーたちは興奮した面持ちだったが、水川さんはその歌声に「感動しました! 走馬灯のように映像が流れていきました」と感動しきりだった。ちなみに、メンバーたちの多くはホラー映画が苦手だそうで、鑑賞する前は「心配だった…」というアンナさんだが、「ミステリアスで考えさせられる感じで心配が吹っ飛んで楽しめました」とニッコリ。それでももちろん、恐ろしい描写もあったようで、その場に同席したという安里監督は「扉の向こうから『キャー!』って声が聞こえてきて嬉しかったです」と笑顔で明かした。『バイロケーション 裏』は全国にて公開中。