メリル・ストリープとジュリア・ロバーツという2大オスカー女優が母と娘役で初共演し、ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチなど豪華キャストを迎えて贈る映画『August: Osage County』(原題/12月25日全米公開)が、邦題『8月の家族たち』として2014年4月に全国公開されることが決定した。8月の真夏日――父親の突然の失踪をきっかけに、久しぶりに再会した三姉妹とその家族たち。毒舌の母・ヴァイオレット(メリル・ストリープ)は、病を患い薬に頼る毎日。長女・バーバラ(ジュリア・ロバーツ)は、浮気した夫とは別居中で反抗期の娘を抱えていた。次女・アイヴィーは誰にも打ち明けられない恋に胸をときめかせ、三女・カレンはよりによってこんな時に怪しげな婚約者を連れてくる…。やがて、それぞれの事情と思惑が交錯し、言わなくてもよかった“本音”がぶつかり合い、次々と家族の“隠しごと”が明るみに晒されていくのだが…。原作は、2008年トニー賞「演劇作品賞」を受賞したトレイシー・レッツの戯曲。さらに同年のピュリッツァー賞「戯曲部門」も受賞しており、このW受賞は長いトニー賞の歴史の中でも、極めて稀。そんな当代の名作が、満を持しての映画化となった。家族の間で巻き起こるバトルの中心人物には、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で3度目のアカデミー賞受賞も記憶に新しい大女優のメリルと、人気・知名度ともNo,1女優のジュリア。何でも海外では、2人が本音の言い合いや乱闘を繰り広げる “激突”シーンは、今後の映画史に間違いなく記憶されるであろう名シーンと称されるほどの壮絶さなのだとか。そのシーンを撮影するにあたり、監督のジョン・ウェルズは「僕らはスタントコーディネーターもスタントマンも用意していたのに、メリルとジュリアが『スタントは使いたくない!』と言って、自分たちでやってしまったんだ(笑)」と裏話も明かしている。「ジュリアはテーブル越しにメリルに飛びかかって、彼女を床に押し付けた。僕らはそれを何回か繰り返して、最後にはすごく上手くいったよ。誰も怪我しなくて、本当によかったよ…」と、背筋も凍るような(?)緊迫感漂う撮影現場をふり返り、そう証言する。しかも、当の2大女優たちがそれぞれ、「メリルとの共演をいつも夢見ていたけど、こんな形になってしまうなんて思ってもいなかった…でもメリルは尊敬すべき“敵”だったわ!」(ジュリア)、「ジュリアにはスタントは必要なかった。だって彼女はめちゃくちゃタフなんだもの」(メリル)とコメントしているように、想像を絶する“母娘対決”のシーンであることは、まず間違いない。先日の第71回ゴールデン・グローブ賞で、メリルがミュージカル・コメディ部門にて「主演女優賞」に、ジュリアが同「助演女優賞」にノミネートされたように、その対決シーンはやはり一番の見どころといっていいだろう。さらに、彼女たちを取り巻くのは、ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチ、ジュリエット・ルイス、クリス・クーパー、アビゲイル・ブレスリン、ダーモット・マローニー、サム・シェパードといった超豪華な“家族”たち。そして、プロデューサーにはジョージ・クルーニーも名を連ねているという“ヒット要素”も満載なのだ。家族の本音のぶつかり合いを描き、予想外のラストへと導く本作。新たな“ホームドラマ”の誕生となるのではないだろうか?『8月の家族たち』は2014年4月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。
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