iPod nanoのCMで華麗なダンス・パフォーマンスを披露したほか、アカデミー賞授賞式の振付師を務めたこともあるハリー・シャム・ジュニア。コーリーからも「彼こそがベスト・ダンサー!」と絶賛されている彼だけに、コーリーとの一番の思い出は「ダンスのデュオを一緒にやったこと」だそうです。「シーズン2の第18話で、サミー・デイビスJr.の『I've Gotta Be Me』を一緒にパフォーマンスしたんだ。ダンスの苦手なフィンがマイクに相談し、コンプレックスを克服するために披露する曲なんだけど、コーリー自身もダンサーとして活動してきた人ではないから、リハーサルのときから本当に大変そうだったね。でも、コーリーは自分が得意なことじゃなくても、100%の気持ちを込めてチャレンジする人。ダンスだけでも大変なのに、踊りながら歌うのは本当に苦労したんじゃないかな。けれど、出来上がったシーンは心から素晴らしいと思えるものだったよ」。
そんなコーリーを想うとき、ハリーの頭に浮かぶのは、「やっぱり『Don't Stop Believin'』だね」とのこと。「『glee/グリー』を代表する重要な一曲だし、コーリーのメインボーカルが印象的だから。あとは、シーズン1第5話の『Somebody to Love』のコーリーも好き。高音で始まる難しい曲なんだけど、フィンは後ろを向いている体勢から、くるっと前に振り向いてエネルギッシュに歌い始めるんだ。でも、後ろを向いているときのコーリーがすごく緊張していて、“ちゃんと高音を出せるかなあ…”なんて顔をしているものだから、思わず笑っちゃったくらいだよ。彼のいいところは、真面目くさり過ぎず、自分自身を笑い飛ばせるところ。格好いい自分を演出するのではなく、格好悪い自分を笑えるのがコーリーなんだ」と嬉しそうに語るハリーの目には、コーリーに対する愛と敬意が宿っていました。