俳優の松田翔太が、10月14日(月)スタートのフジテレビ“月9”ドラマ『海の上の診療所』の主演に決定。風光明媚(めいび)な瀬戸内海の島々を舞台に、美人にめっぽう弱いトホホな医者役を演じることがわかった。 瀬戸内海には大小あわせて700ほどの島々が浮かび、その中の多くが、救急患者が発生しても、そこに頼るべき医師はいない“無医島”となっている。実際に瀬戸内海の島々では、こうした問題を解決すべく、病院並みの機能を持ち、医師や看護師たちを乗せた船「済生丸」が実際に活躍している。 今回、ドラマの舞台となるのが、済生丸をモチーフにした病院船“海診丸”で、ひょんなことから乗り込んだ若手医師・瀬崎航太を中心に物語が展開していく。優秀な医師でありながら、女性にホレっぽい航太は、島に行ってはマドンナに恋をし、彼女が抱えている医療問題を解決するために奔走。さまざまな人々を巻き込んだドタバタ劇の果てに航太はマドンナにフラれてしまい、涙を流しながら次の島へ…。あっちの島で恋に落ちては、こっちの島で愛に散る…1話=1島=1マドンナという構図で物語は進んでいく。 美人にめっぽう弱く、恋をしてはフラれてしまう医師という、職業からは想像がつかない何ともトホホな性格。その一方、窮地にある患者に対してはスーパードクターぶりを発揮して手術や治療に成功するが、それが終わるやいなや元のトホホなキャラに戻ってしまうという役どころの航太を演じる松田は、「三枚目の医者というファニーな役どころなので、本当に楽しみです。離島での撮影ということもあって、キャストとスタッフの皆で家族のようになれたらいいな、と思います。温かいドラマになること間違いなしです」と期待感たっぷりにコメントしてくれた。また、フジテレビのドラマで島、医者とくると『Dr.コトー診療所』を思い出す方も多いかと思うが、航太は『Dr.コトー』の大ファンという設定が組み込まれており、自らのことを時に「Dr.コータです」と名乗るなど、随所にファン心理からくる言動も散りばめられるという。 そして、航太のパートナーになる看護師・戸神眞子を演じるのは女優の武井咲。筋が通っていないことは大嫌いという性格のため、一見いい加減にしか見えない航太にイラつき、初めて乗船してきた航太を不審者と勘違いし、バスタオル一枚の姿で飛び蹴りをくらわすほどの荒っぽさも兼ね備える。海診丸のメンバー内では広島一帯を締めていたレディース上がりという”都市伝説”があるほど。これまでのイメージを覆すコワモテなヒロインを演じる武井は「今までにやったことのないキャラクターでわくわくしています。松田翔太さん演じる航太とのやりとりや、二人の間がどのように変化していくのか、まだ見ぬ先々の展開がとても楽しみです。瀬戸内海の美しい島々でのロケも楽しみです」と語っている。 若手実力派の2人と穏やかな瀬戸内の光景が彩りを添え、今までの医療ドラマとは一線を画す、ヒューマンラブストーリーに注目だ。■『海の上の診療所』2013年10月14日(月)21:00~21:54(フジテレビ系)