「今」は「過去」より、もっと熱い。仕事の流儀には、その人の生き方が現れる…。毎回、さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロが登場するドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』。8月26日(月)は「宮崎駿スペシャル “風立ちぬ”1000日の記録」と題して送る。 「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など記録的ヒットを飛ばし、日本映画史上最も愛された監督であり続ける宮崎駿(72)。この夏、5年ぶりとなる新作「風立ちぬ」を公開した。今回番組では、企画から映画誕生の瞬間まで、およそ3年間にわたって密着取材を敢行。73分の特別編で、宮崎監督の「創造」にかける思いの全てを明らかにする。 新作「風立ちぬ」で、宮崎は大きな賭けに打って出た。自らが得意としてきたファンタジーを封印し、リアリズムへと舵を切ったのだ。主人公には、伝説の戦闘機・ゼロ戦を設計したことで知られる技術者・堀越二郎を据え、彼が生きた大正から昭和にかけての激動の時代を描く。 「前やってきたことをやりたいと思ってない。もっと技術的にややこしいことや、仕立て方が俗受けしないと分かっていることを、やりたい」と宮崎は語った。とはいえ、実在の人物を主人公に据えるのは初めて。戦争という命題とも真正面から向き合うことになる。子どもに向け作品を作り続けてきた宮崎にとって、迷いを抱えたままの出発となった。 さらに、制作にとりかかった宮崎に、予想を超える事態が待ち構えていた。主人公が、関東大震災に遭遇する絵コンテを書き終えたとき、東日本大震災が発生。制作の是非を巡る判断に迫られることもあった。苦悩の果てにたどり着いた答えは、“今だからこそ作る”というもの。震災から4か月後、宮崎は被災地に赴き、ひとり黙然とがれきの中を歩き続けた。 くわえて、「総力戦」ともいえる過酷な映画作りの中、宮崎の体調にも異変が起こる。そして、映画のクライマックス。宮崎が到達した思いとは何だったのか……。希代のクリエイターの飽くなき闘いを、濃密に描く! テレビドガッチでは『風立ちぬ』ヒロイン・里見菜穂子の声を務めた瀧本美織さんのインタビューを掲載中。宮崎監督や主人公の声を務めた庵野秀明さんとのエピソードや、同映画で描かれる男女の愛の見どころなどについて語っていただいた。こちらもあわせてお楽しみください。(※インタビューは下記リンクより)■『プロフェッショナル 仕事の流儀』2013年8月26日(月)22:00~23:13(NHK総合テレビ)※放送時間拡大 関連リンク 「プロフェッショナル 仕事の流儀」公式サイト>> 映画『風立ちぬ』ヒロインの声を務めた瀧本美織さんインタビュー>>
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