本年度のフランス映画祭をオープニング作品として飾った、フランス映画界の旗手フランソワ・オゾン監督の最新作『危険なプロット』が、今秋10月より公開される。このほど、本作の最新ポスターと日本版予告編が解禁となった。作家になる夢を諦めた高校の国語教師・ジェルマンは、凡庸な作文添削にうんざりしながら毎日を送っていた。ある日、生徒・クロードが書いた作文に心を奪われる。クラスメイトとその家族を細かく描写したものだったが、彼の才能を感じ取り、小説の書き方を個人指導していく。才能を開花させたクロードは、クラスメイトの家の中を覗き見、美しい母親を観察して次々と“新作”を提出してくる。次第に、クロードの紡ぎ出す物語に心を絡め取られたジェルマンは、続きを求めて歯車を狂わせていき、クロードの文章はますますエスカレートを始めていく…。本作は、文学を愛する教師と文才に恵まれた生徒との、緊張感漂うやりとりを描いた、知的サスペンス。オゾン監督の最高傑作との呼び声も高く、現在フランスで120万人動員の大ヒットを記録している。今回公開となった予告編では、「読者は王だ。飽きさせてはいかん。」と、教師・ジェルマンが持論を展開する“個人授業”の一端と、「傑作を書くための条件は、刺激的な設定、よめない展開、そして意外な結末」と手ほどきを受けた生徒・クロードが、より刺激的な作品を書くために入り浸っている同級生一家への観察が、徐々にエスカレートしていく様子が描かれている。本作のキーマンとなる才能に恵まれた生徒役には、新鋭エルンスト・ウンハウワーが大抜擢。美しく、ミステリアスで、スクリーンから投げられる激しい眼力を持った彼は、フランスでの大ヒットの一因とも言わしめた。また、ポスター・ビジュアルでも、不敵な笑みをたたえてその美しさを放ち、注目を集めている。果たして、個人授業から次第に心理戦へと変わっていく『危険なプロット』は、どんな思いがけない結末を私たちに見せてくれるのだろうか。『危険なプロット』は10月、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。※『危険なプロット』の予告編はcinemacafe.net記事ページよりご覧いただけます。