イベント終了からだいぶ経ってしまってしまいましたが、先月末のトロントの街は「プライド・ウィーク」で賑わいを見せていました。セクシャル・マイノリティの自由と権利への理解を深めるというスローガンのもと、様々なステージパフォーマンスやパーティがそこかしこで行われるこのイベント。期間前から町に並ぶ店のショーウィンドー、銀行から駅まで、シンボルであるレインボーカラーで彩られており、年に一度のこのイベントの存在の大きさを感じました。さて、その集大成とも言うべき目玉イベントが、最終日に行われるプライド・パレード。強烈なコスチュームで身を包んだ人や全裸に近い人など、たくさんの人々が練り歩き、街を興奮で包み込んでいました。もちろん街をあげてというのだから警察官だって図書館職員だってパレードに参加。パトカーも一際派手に飾られているのが印象的でした。時同じくして、お隣アメリカでは同性婚者と異性婚者の平等保障、カリフォルニアでの同性婚合法化がニュースを賑わせていましたが、実はトロントは北米で最初に同性婚を合法化した街。前2代の市長も毎年このパレードに参加していたそうなのですが、その恒例行事にピリオドを打ったのが、現市長のロブ・フォード氏。同性愛をめぐる様々な失言で物議を醸しているそうですが、今年もその姿は見られませんでした。話は逸れましたが、こちらのパレード、炎天下の日中に行われていたのですが、日が落ちてからもその賑わいは衰えず。夜、同じエリアを再び訪れてみると、暗闇でさらに解放的になるのか、服を脱ぎ捨ててる人がちらほら…。市長はさておき、トロントの人々にとって最大のお祭りの一つであることは間違いなさそうです。