「GUCCI(グッチ)」が「GUESS(ゲス)」との4年間におよぶ裁判に敗訴した。グッチはまずゲスを偽造と不当競争で訴えた後、ゲスの靴に似たような「G」のロゴが使用されたことを受けて2009年には商標侵害で訴えていたが、今回ミラノの裁判所によりその訴えが棄却された。昨年ニューヨークで行われた裁判では判事の支持を得たグッチ側の勝訴となり、後に45万6183ドル(約4500万円)まで減額されたものの、判決時点では賠償金として470万ドル(約4億7000万円)が言い渡されていたが、つい先日行われたイタリアでの裁判ではゲスに対する起訴が取り下げられている。ゲスのポール・マルチアーノCEOはグッチによるこれらの申し立てを「いじめ」だと糾弾していて、同じイタリアのブランドとして双方が上手くやっていくべきだと主張した上で、この対立が終焉を迎えたことに喜んでいるとコメントしている。「ミラノにあるイタリアの裁判所は4年前にグッチが弊社に対して起こした訴えの全てを棄却しました。このグッチによる戦術はいじめとしかいいようがありません」「無尽蔵の資金により、グッチは弊社が成功したアクセサリー事業の拡大を阻止しようと世界中で自社に有利になるような法廷地漁りをしてきました。それは根本的に間違っており、良識を欠いています。ファッション界の全ての人間同様にグッチも追いかける世界の流行というものがあります。その点においては、弊社と何ら変わりはありません」。