『生きてるものはいないのか』の奇才石井岳龍監督が、改名前の“聰亙”の時代の頃から7年もの歳月をかけて企画を温めていたオリジナル作品『シャニダールの花』の予告編がWEBで解禁となった。選ばれた女性の皮膚に植物が芽吹き、やがて美しい花を咲かせる不思議な現象から生まれ、新薬開発のために高値で取り引きされる「シャニダールの花」の成長をケアする特殊施設を舞台に、植物学者と新人アシスタントが、花の提供者と触れ合いながら生命の根源を見つめ直していく姿を描く。主演は『ヘルタースケルター』や『るろうに剣心』などの話題作への出演が続く、ミステリアスで独特の雰囲気を放つ綾野剛と、蜷川幸雄、野田秀樹、長塚圭史ら、名高い演出家から高い評価を受け、『東京オアシス』や『舟を編む』などで活躍する若手実力派No.1の黒木華。監督自身、「花はエロスと死の象徴であり、それに侵される男女を見つめなおすことは、生命力のあり方を捉え直すこと」と語るように、人間と花の関係性を通して、世界の新たな見方を大胆に表現。そして、物語のラストは、一見破滅へ向かうように描かれながらも、エネルギーに満ちた世界の永遠を感じさせてくれる。まずは石井岳龍監督が描く世界観を今回到着した予告編で覗いてみて。『シャニダールの花』は7月20日(土)よりテアトル新宿ほかにて公開。※こちらの予告編映像はcinemacafe.net記事ページより、ご覧いただけます。(C) 2012「シャニダールの花」製作委員会