妹尾河童の自伝的小説で、上下巻合わせて340万部を超える大ヒット小説を実写映画化した『少年H』。物語の舞台となった神戸で、新設されたシネマ・コンプレックス「OSシネマズ神戸ハーバーランド」のプレオープン・セレモニーと本作の特別試写会が行われ、原作者の妹尾さんと子役の吉岡竜輝と花田優里音の2人が、神戸市長・矢田立郎と共にテープカット後に舞台挨拶を行った。昭和初期から戦後までの不穏な世の中を力強く生きた、「H」と呼ばれた少年とその家族の姿を描き、水谷豊と伊藤蘭の“夫婦初共演”でも話題となっている本作。イベントに出席した「H」こと妹尾肇役の吉岡さん、Hの妹・妹尾好子役の花田さんは、2人とも兵庫県出身。地元への凱旋となり、テープカットでは可愛らしい笑顔を見せた。試写会の舞台挨拶で妹尾さんは、「原作は阪神淡路大震災の翌年に刊行されました。たくさんの映画化オファーを断り続けましたが、“いまの時代だからこそ映画にしたい”というプロデューサーの熱意に応え、ようやく映画化となりました」と明かし、「神戸の新しい映画館のオープニングにふさわしいと選ばれ、とても嬉しく思っています」と話した。吉岡さんは「実は銃を担いだり、ほふく前進をしたりの撮影はとてもキツかったです…(苦笑)」、花田さんは「水谷さんも伊藤さんも竜輝くんも、本当の家族のように仲良くしてくれました」と撮影中の思い出を披露。妹尾さんが司会を務めた試写会には、映画にも登場するHの友人たち3人や妹・好子さんご本人も出席し、会場はアットホームな雰囲気に包まれた。新シネコン「OSシネマズ神戸ハーバーランド」は4月18日(木)にグランドオープンする予定だ。『少年H』は8月10日(土)より全国東宝系にて公開。