2日(現地時間)、『アルゴ』のベン・アフレックが全米監督(DGA)組合賞を受賞した。1948年の賞開設以来、オスカー候補にならずに同賞を受賞したのは、スティーヴン・スピルバーグ(『カラー・パープル』1985年)、ロン・ハワード(『アポロ13』1995年)に続いて3人目となる。受賞スピーチでベンは「これで自分が本物の監督になったとは思っていません。私はまだ、その過程にいます」と謙虚に語った。今年のDGA賞候補はほかに、スティーヴン・スピルバーグ(『リンカーン』)、アン・リー(『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)、キャスリン・ビグロー(『ゼロ・ダーク・サーティ』)、トム・フーパー(『レ・ミゼラブル』)。ビグローとフーパーもオスカー監督賞候補には入らなかった。『アルゴ』はこれまでゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合賞、全米製作者組合賞などを受賞し、24日(現地時間)の第85回アカデミー賞発表を控え、快進撃が続いている。そしてDGA賞の結果は特にオスカー作品賞および監督賞にそのまま反映されることが多い。ということは…? ちなみに、『カラー・パープル』も『アポロ13』もアカデミー賞作品賞候補だったが、受賞はそれぞれ『愛と哀しみの果て』、『ブレイブハート』に譲っている。今年のオスカーではスピルバーグが『カラー・パープル』の雪辱を晴らすのか、それとも勢いに乗った『アルゴ』が作品賞をもぎ取るのか? ますます目が離せない展開になってきた。(C) UPI/AFLO