橋本愛主演の『さよならドビュッシー』の大ヒットを記念して、舞台挨拶が2月2日8(土)に新宿ピカデリーで開催。橋本さんを始め、共演の清塚信也、相楽樹、利重剛監督が登壇した。壮絶な過去を抱えながらもピアニストを目指す少女・遥。祖父の遺した莫大な遺産を巡り事件に巻き込まれるが、彼女のピアノの教師でもあるピアニストの岬が事件の謎を解き明かしていく。この日、主演の橋本さん以上に存在感を発揮していたのが岬役の清塚さん。これまで『のだめカンタービレ』や『神童』におけるピアノシーンの吹替えを担当してきたが、本作で俳優としての活動を本格的にスタートさせた。当然、映画の中でピアノの腕前を披露しているが「この映画で『ピアノがやたら上手い役者がいるね』と言っていただけることが一番嬉しい」と満面の笑みで語る。橋本さんと相楽さんが仲良く互いの印象について話をすれば、清塚さんは嫉妬心を露わにし、橋本さんに「僕のことはどうでした? 好印象とかありましたか?」と強引にアピール。だが橋本さんから「初めてのときの印象がないんですよ(苦笑)」とあっさりいなされた。さらに、橋本さんと相楽さんがケンカのシーンをふり返り「(橋本さんの)ほっぺたがすごく伸びるんですよ!」と相楽さんが橋本さんの頬をギュッと引っ張る。すかさず清塚さんが「僕も伸びるよ」と橋本さんの方に頬を突き出すも、橋本さんは一瞥し「やりませんよ」と冷たく言い放ち、会場は笑いに包まれた。この日は、相楽さんから監督に、そして橋本さんから清塚さんにバレンタインのチョコレートをプレゼント。ドラマで相楽さんと親子を演じた経験もある利重監督は「娘からもらったような気持ちです」と満面の笑みを浮かべた。念願叶って橋本さんからのチョコレートをひざまずいて受け取った清塚さんは「言うだけでいいので『手作り』と言ってください!」、「本命と受け取ってもよろしいですか?」と興奮気味だったが、橋本さんは「丁重にお断りします」とピシャリ。さらに清塚さんが音楽記号の描かれたチョコレートを報道陣用のカメラに向けようと傾けると、チョコレートは床へ落下し粉々に…。ドン引きの橋本さんの傍らで清塚さんはカケラを拾い集めつつ「こういう星の下に生まれたんですね…」と寂しそうにポツリ。清塚さんの千両役者ぶり(?)のおかげで最後まで笑いの絶えない舞台挨拶となった。『さよならドビュッシー』は全国にて公開中。